| 第22回シマノ鈴鹿国際ロードレース |
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2005年8月28日 距離:58.2km 場所:三重県 鈴鹿サーキット
昨年に引き続き、シマノ 山本雅道が優勝。その山本のレースレポートです。
F1も走るサーキットを使って行われるシマノ鈴鹿ロード。大会を主催する側のホストチームとなる、我々シマノメモリーコープにとって年間を通じて最も重要なレースの一つといえるこの大会。
今回のレースはヨーロッパからもオランダ人の4選手が来日。その中でエースに大内、山本。そして、展開によってはルディ ケムナーでゴールを狙うという作戦でした。それ以外の選手はアシストとして勝負所までエースを助ける走りをすることになりました。シマノメモリーコープとしては、少人数の逃げ集団にエースの大内、山本が入っていて、ゴール勝負に持ち込むという展開が理想と考えていました。
本当に大勢の観客の方が見守る中、14時43分にレースがスタート。58kmと距離が短いだけに、毎年のようにスタート直後から強烈にスピードが上がる。そしてそのスピードは落ちることはなく、頻繁にアタックがあり逃げができたと思ったらすぐ集団に吸収されるという、めまぐるしい状況でレースは進んでいきました。シマノとしてはアシスト役のチームメイトが全部のアタックに反応してくれて、自分(山本)としては落ち着いてチャンスをうかがうことができました。
ラスト4周のときに小さな先頭集団が形成。そこには、シマノからはエースの大内、そしてアシストのチームメイトも数人入っておりメイン集団とは約15秒の差をつけていました。しかしホームストレートの直線で、先頭集団と自分のいるメイン集団の差がつまってきました。「もし追いつけるチャンスがあるなら行かなくては」と思っていました。そして、メイン集団が逃げ集団に迫ってきたところで、思いっきりアタックし、一気に先頭集団に追いつきました。
しかし、その走りは冷静な状態ならやってはいけない走りでした。先頭集団に追いついた自分を、次々に他の選手が追いかけるカタチとなり、結果的に逃げをつぶしてしまったのです。やってしまった・・・・。「何を焦ってる!落ち着け!」と無線からも聞こえてくる。勝たなくてはいけないプレッシャーと焦りの中で、自分を見失っていました。その結果チームメイトの入っていた先頭集団をつぶしてしまい、しかもこの動きで、自分自身の足も限界に追い込んでしまった・・・。
ラスト2周。「大内、山本、調子はどうか?」という無線が入ってきました。大内は「きついけど大丈夫です」との答え。自分は考えた結果、この状態の私より大内の方に力が残っていると思い、このまま大集団のゴール勝負になった場合、大内をエースで行くことを確認しました。
そして、ラスト周回。チームメイトのルディの後ろに大内、そして山本の順に並びました。エースは大内。なぜその後ろに山本?と思われるかもしれないですが、間違いなく自分はマークされていました。それを逆に利用し、自分をマークする選手のスプリントのタイミングを遅らせるためには、この位置にいたほうが良かったのです。最終段階で大内をゴール直前まで引っ張っていくのはルディの仕事でした。
ラスト4kmぐらいから、他のチームの選手が先頭付近にポジションを上げることができないように、非常に速いペースでチームメイトが集団の先頭を引き始め、集団は一列棒状。その先頭を青いジャージのシマノメモリーコープの列車が形成されていました。全速力で先頭を引っ張ったチームメイトが、その仕事を終え、力尽きて次々に先頭から離れ、遅れていきます。彼らのおかげで、大内と、自分は絶好のポジションを楽にキープできるのです。
ラストコーナーを抜け、最後のゴールスプリント。そこで、予想外のアクシデント発生。大内がルディの後ろから少し横にずれてしまい、風の影響をまともに受け、スピードが落ちたのです。「これはまずい」と思い、そのまま自分がルディの後ろに入りました。ところが、ワンテンポ遅れているので、先頭を突き進むルディからは車輪1本ぐらい離れている状態でした。しかし、ゴール直前になり僕の後ろから「ルディ!!」という叫び声が聞こえてきました。それは、自分の後ろにいたと思われるチームメイトが、「山本が後ろにいるぞ!」ということをルディに気づかせてくれる声でした。そして、ルディが振り向き、自分が後ろに来ていることに気づき、ゴールを譲ってくれました。
優勝!2連覇達成です!!ゴール直前までは、自分は今回優勝をあきらめていました。しかし、ひょんなことからもがくことになり、そして優勝することができました。チームメイトの完璧なアシストで最後は余裕ある勝ち方ができて、本当に最高でした。最後の局面で、自分が勝つことより、チームとしての仕事を優先できる冷静さを持った、ルディの人間性を改めて尊敬!そしてスタートからゴールまで、仕事を完璧にこなしてくれたチームメンバー。本当に素晴らしい感動を覚えました。これは本当に、チーム全員で勝ち取った勝利でした。チームメンバーには心から感謝しています。
最後に、表彰式の際に言えなかったのですが、レース中応援してくれた方々、本当にありがとうございました!「ま・さ・み・ちーがんばれー!!」とか、「山本がんばれー」とか、結構走っている最中にも聞こえてはいるのですが、なにせ余裕がなくて、なにもリアクションできなくて・・・。でも、今シーズン落ちるとこまで落ちて、苦しい思いをしてきて、レース中、皆さんに応援されると本当にほっとします。そして、元気もでます。またこれからもがんばって走りますので、応援よろしくお願いします。
【レース結果はこちら】
レポート 山本雅道
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| ハイスピードで展開される中、終盤に形成された逃げ集団 |
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| 2日間共に行われたシマノレーシングによる、フォームチェック。選手の経験に基づいてアドバイスを受けられます。 |
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