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JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
2007/10/28
場所:宇都宮市森林公園周辺周回コース
距離: 151.3km(14.1km×10周+10.3km×1周)
スキル・シマノ参加メンバー:狩野智也・野寺秀徳・廣瀬佳正・阿部良之・土井雪広
参加選手数:75名
参加チーム:ランプレ(イタリア)、サニュエルデュバル(スペイン)、ゲロルシュタイナー(ドイツ)、スキル・シマノ(オランダ)、ドラパックポルシェ(オーストラリア)、Nippo梅丹(日本)、チームミヤタ(日本)、愛三工業(日本)、マトリックス(日本)、台湾ナショナルチーム、日本ナショナルチーム、香港ナショナルチーム、中国ナショナルチーム、タイナショナルチーム、イランナショナルチーム
合計15チーム
日本でヨーロッパプロの走りを見れる秋のビッグレース「ジャパンカップサイクルロードレース」が宇都宮で開催された。ご存知の通り、このコースは、1990年日本で世界選手権が行われたコースが一部使用されており、その目玉はなんといっても約1.5kmの急勾配を含む古賀志林道である。毎年、ここには多くの観客が詰めかけ、観客動員数は5万人を超え、日本では考えられないほどの自転車ファンが集まる大会である。

1997年の阿部良之選手(現在スキル・シマノ所属)の優勝以来、日本人選手の優勝は遠ざかっている。毎年、日本人選手がヨーロッパのトッププロ相手に、どこまで戦えるかが注目されており、少しずつだがその力の差を縮めているのは確かである。

毎年、序盤から日本人選手がトップグループを形成し、それをヨーロッパの選手が追走、終盤の勝負所ではきっちり吸収、そして、そこから本命のエースが動き、優勝をさらっていく、というのがパターン。だがここ数年、序盤の日本人選手のエスケープが強力で、ヨーロッパ選手は少々苦戦してきているという状況。昨年も序盤から逃げた我がチームの廣瀬が捕まったのは、ラスト1周の10kmを切ってから。さらに今年は、欧州からのプロツアーチームの招待が3チームと例年より少ない。そういう要素も加わって、「今年こそは逃げ切るのでは」と周囲の期待も高まっていた。

さてレースのほうだが、本年もスタートと同時に日本人選手が中心となったエスケープグループが形成された。ここには、スキル・シマノからエスケープの常連・地元宇都宮出身の廣瀬。そしてこれもまた逃げの常連である福島康司(Nippo)、同チームから清水都貴、日本ナショナルチーム畑中、そしてドラパック・スチュアートの5名であった。彼らは順調に、メイン集団との差を広げ、すぐに2分差となる。

メイン集団では、3つのプロツアーチームから2名ずつ出し、計算されたように先頭交代を繰り返し、集団をコントロールしている。2分半までは許容範囲としているようで、それ以上広くと、スピードを上げ確実にコントロールの範疇としているようだ。それ以外の場面では、比較的ゆっくりとしたペースでレースは進んでいる、といったようだった。

そしてラスト3周を切った辺りから、後方集団はペースアップを開始。一気に先頭との差を縮めに掛かる。セオリーで行くと、このペースアップに合わせて逃げている先頭集団も、本気で踏み始めなければならない。「なぜか先頭交代を拒否する選手が出てきて、ペースが上がらなかった」とレース後、廣瀬が語っていたように、すんなり差が1分を切り、いつもの展開となってしまった。ここからスキル・シマノは集団に残る4人が勝負所のペースアップに備えて、集団の前方に上がり来るべき時を待った。

そして、その差が30秒となったラスト3周の「鶴」の激坂区間で、大本命の昨年の覇者リッコ(サニュエルデュバル)がアタック。それにより集団は伸びたまま、直後の古賀志林道に突入。集団は、前に逃げていた5名の選手を一気に捕らえ、さらに加速し頂上を通過する。

上りを終えると先頭集団は14名に絞られていた。ここにはスキル・シマノからは土井が残り、県道に出たところで、さらにアタックを試みるもすぐに吸収される。その後方の約15名の第2集団には、残るメンバー阿部、野寺、狩野が入っている。
まもなくこの2つの集団は合流し、約30名の先頭集団が出来上がった。ゴールまでは15kmという距離。集団先頭では、プロツアーチームのアシストが懸命に牽引し、ペースを落さないようにする。

そしてまたもや「鶴」でリッコの強烈なアタック。この動きによってラスト1周の鐘がなるスタート/フィニッシュラインでは、先頭集団が約10名に絞られた。
上り口手前で、今度はデルネロ(サニュエルデュバル)がアタック。これに土井が反応するもカウンターで、さらにリッコに行かれてしまう。その為、土井は出遅れてしまい、約10秒差で、4名の第2グループで頂上を通過(この下りで単独で先頭を行っていたリッコが落車し、脱落してしまう)。

下りを終え、土井は懸命に先頭の5名を追走し、田野町交差点前で合流するも、その時すでにモーリー(サニュエルデュバル)が単独で飛び出し、先頭を走っていた。
先頭のモーリーは逃げ切りに成功し、優勝。期待が掛かった土井であったが、追走に力を使い果たしてしまっていたようで、最後は少し遅れ9位という不本意な結果となった。

(結果)
1 Manuele Mori (Ita) Saunier Duval 4.09.58 (36.3km/h)
2 FabianWegmann(Ger)Gerolsteiner 0.06
3 Francesco Gavazzi (Ita) Lampre - Fondital
4 Jesus Del Nero Montes (Spa) Saunier Duval - Prodir
5 Yukiya Arashiro (Jpn) Nippo 0.07
6 Rubens Bertogliati (Swi) Saunier Duval - Prodir
9 土井雪広 (Jpn) Skil - Shimano 0.25
11 野寺秀徳 (Jpn) Skil - Shimano 1.00
18 狩野智也 (Jpn) Skil - Shimano 1.02
22 阿部良之 (Jpn) Skil – Shimano 1.06
51 廣瀬佳正 (Jpn) Skil – Shimano 6.17

山岳賞:廣瀬佳正(Skil – Shimano)
レポート/スキル・シマノ コーチ 今西尚志
スタート直後からスピードが上がる.廣瀬は2番手につける
激しい古賀志林道を行く集団、右は狩野選手
今回も序盤から果敢に飛び出し逃げ続けた廣瀬選手.
地元出身の廣瀬選手の応援は他の選手と比べ一段と多かった
皆が本気の勝負が掛かったラスト周回.土井がきっちり集団につける
今回11位と健闘した野寺選手
本年も山岳賞を獲得し表彰を受ける廣瀬選手
Photo by ブラッキー
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