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Int. Rheinland-Pfalz-Rad-Rundfahrt(UCI2-1)
2007/05/28
日程:5月16日~20日
場所:ドイツ
シマノ参加メンバー:土井、廣瀬、マーテン・デンバッカー、クリスチャン、ポール、クリストフ、ファン、ジ-
出走選手数:117名
参加チーム:スキル・シマノ(オランダ)、T-Mobile(ドイツ)、ナビゲーター(アメリカ)、ショコレートジャック(ベルギー)、ランバウトクレジット(ベルギー)、LPR(イタリア)、ウィズノフ(ドイツ)、スーパルカッセ(ドイツ)、レジオストーム(ドイツ)、ドイツナショナルチーム(ドイツ)、OTC(イタリア)、DFL(イングランド)、Maxbo(ノルウェー)、フォルクスバンク(オーストリア)、ELK(オーストリア)、など、プロツール及びコンチネンタルプロ及びコンチネンタル、合計15チーム
第1ステージ(5月16日) Koblenz - Kaiserslautern 176 km
朝からあいにくの雨模様。おまけに春とは思えない寒さで、気温は10度にまで下がるほどであった。
コースは、30km地点から標高500mを駆けあがる上りが始まる激しいもの。序盤からどのチームもイニシアチブを取るべく、アタックを掛けてくるので、それに最低1人は乗るように、スタート前に指示をする。

予想通り、ライン川沿いを走る最初の30kmは激しくアタックが掛かり、スピードは50km/hを下ることはなかった。しかしどのチームも逃げたいが為に、うまくエスケープグループができないまま上りに突入する。

雨と風が激しい中、上りに入ってもその勢いは収まらず、集団は分裂。ここで、怪我を抱える廣瀬、ファン、ジーの3人が遅れてしまう。そして次の峠では、クリスチャンが体調不良を訴え、レースを止めてしまう。残った4人のメンバーは、スピードの衰えないメイン集団に残る。

70km過ぎに3人が集団から飛び出したことで、集団は一旦落ち着くことになる。彼らは集団に最大3分の差をつけ逃げ続ける。集団では、T-Mobileが先頭を固め、ファイナルに向け、徐々に差を詰め始める。

そしてラスト40kmの山岳ポイントをきっかけに、集団から2名の選手が飛び出す。その中の一人、ウズベキスタンチャンピオンのラグティン(ナビゲーター)は、前の3人に追いつく。そこからさらに飛び出し、単独で逃げ続ける。ラスト10km、ラグティンとの差は1分。通常単独で逃げるには難しい差であるが、さらに激しさを増した雨により、後半の下り坂で、思うように集団はスピードが上がらない。

結局、ラグティンは集団に16秒の差をつけ優勝。個人総合でも首位に立った。チームは、ポール、土井、クリストフ、マーテンがメイン集団でゴール。ファン、ジ-、廣瀬は遅れたものの無事にゴールを果たした。クリスチャンはリタイア。


(ステージ結果)
1 Lagutin Sergey (Uzb) Navigators 4.34:27
2 Radochla Steffen (Ger) Wiesenhof +0:16
3 Ciolek Gerald (Ger) T-Mobile
16 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano
22 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano
65 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano
77 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano +0:36
112 Fang Xu(Chn) Skil-Shimano +17:33       
113 Ji Cheng(Chn) Skil-Shimano
114 廣瀬佳正(Jpn) Skil-Shimano
DNF Muller Christian(Ger)Skil-Shimano
ドイツのレース初出場となった廣瀬選手。
第2ステージ(5月17日) Landau - Worms 145 km
今日のステージは145kmと短いが、カテゴリー2、3の山岳賞ポイントがそれぞれ2回の合計4回ある激しいコース設定。また昨日同様、雨と寒さが選手達を苦しめた。

スタート直後から始まる最初の峠でかなり集団は分裂すると予想するも、意外と集団は崩れることなく、2つ目の峠に突入。先頭では、リーダー擁するNavigatorがコントロールする中、他のチームの激しいアタック構成が炸裂。一時、ポールとクリストフが入る約15名の先頭集団が出来上がる。しかし、雨で濡れた下り路面は、選手のスピードを上げさせず、集団は再び一体化となる。

しかし、コースの中ほどで、一瞬の集団の気の緩みを利用して、3人の選手が飛び出しに成功。彼らは徐々に差を広げ、集団に対して最大3分のアドバンテージを得る。それに対し、Navigatorは先頭を固め、ラストのゴールの町で彼らを捕まえるシナリオ通りに、徐々に差を詰め始める。

そしてそのシナリオ通り、Wormsの町の周回コースに入ったところできっちり捕まえ、最後は集団スプリントの様相となる。我がチームとしては、土井、マーテン、クリストフで、ポールを皆で引き上げて上位に食い込ませようとするも、うまくいかず、結局集団の中でゴールとなった。

尚、怪我をおして頑張った廣瀬、そしてジーはリタイア。ファンは遅れたもののきっちり完走した。


(ステージ結果)
1 Radochla Steffen (Ger) Wiesenhof 3.33:49
2 Weissinger Rene (Ger) Volksbank
3 Boasson Edvaid-Hage (Nor) Maxbo Bianchi
19 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano
36 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano
55 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano
86 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano
108 Fang Xu(Chn) Skil-Shimano +9:05      
DNF Ji Cheng(Chn) Skil-Shimano
DNF 廣瀬佳正(Jpn) Skil-Shimano

(個人総合時間)
1 Lagutin Sergey (Uzb) Navigators 8.08:06
2 Radochla Steffen (Ger) Wiesenhof +0:10
3 Weissinger Rene (Ger) Volksbank +0;20
26 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano
26 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano
26 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano
72 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano +0:46
111 Fang Xu(Chn) Skil-Shimano +26:48
第2ステージスタート前
激しい山を行く集団。
第3ステージ(5月18日) Worms - Mainz 164 km
今日のステージも4つの山岳賞ポイントが設けられているアップダウンの激しいコース。途中の小周回には、なんと25%の勾配の坂が1km続く山岳ポイントがある。リーダーチームであるNavigatorsがどこまでコントロールできるかが、鍵である。

スタート早々から、雨は無いが激しい風が吹き荒れる。どのチームもエスケープを試みるがなかなか決まらない。

しかしそんな中、我がチームのキャプテンであるマーテンが単独でアタック。それに地元チームのWackernagel(Sparkasse)が追いつき、2人で逃げ始める。差はすぐに1分差となる。そこで、さらに集団からCelli(LPR)が単独で追走し、キーポイントの25%の坂がある周回コースで2人に追いつき3名となる。この時点で集団との差は3分近くまで広がった。

後方の集団では、1度目の坂では動きがなかったものの、2度の目の山岳賞ポイントで、我がチームのエース、ポールが渾身のアタックをする。この動きにより、Navigatorsの包囲網は分断。リーダーは後ろに取り残され、15名の第2グループが出来上がる。

ここはチャンスと、ポールらが中心となり、リーダーの引き離しに掛かる。前ではマーテンが、ポールが後ろから追い上げているのを聞き、待つことにする。

そしてようやく100km地点で合流し、約18名の先頭集団が新しく形成される。リーダーが残る後方でも、この逃げを逃すまいとスピードを上げる。その速度は、55km/hを下回らない為、差が30秒を保ったまま一向に広がらない。
しかし、やはり後ろも力尽きたか、追走を諦める。

優勝争いは、前の18名に絞られることに。この中には、LPRが3名を送り込んでいるために、大変有利に展開が運べる。大本命と見ていたT-Mobileは、スプリンターのCiolekのみで、不利な展開だ。

ラスト10kmで、最初から逃げていたCelliが再び単独でアタックし、数秒差で逃げる。ポールのために、マーテンが必死でグループを引っ張るも追いつかず、彼が7秒差で逃げ切り、ステージと個人総合でも首位に出た。期待されたポールは4位と健闘した。


(ステージ結果)

1 Celli Luca (Ita) LPR 3.48:16
2 Ciolek Gerald (Ger) T-mobile +0:07
3 Coenen Johan (Bel) Chocolade Jack
4 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano
13 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano
27 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano +7:36
66 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano
DNF Fang Xu(Chn) Skil-Shimano     

(個人総合時間)
1 Celli Luca (Ita) LPR 11.56:38
2 Ciolek Gerald (Ger) T-mobile +0:01
3 Coenen Johan (Bel) Chocolade Jack +0:06
7 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano +0:17
13 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano +7:46
24 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano
24 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano
第3ステージまで健闘した FanXu。
25%の激坂で3名で懸命に逃げるマーテン・デンバッカー。
第4ステージ(5月19日) Mainz – Bad Marienberg 188.8 km
今日のステージのポイントは、ゴールの町に入ってから3周回するアップダウンの激しい小周回と、その町に入る直前の山であった。このポイントは、過去2年間は、必ず組み込まれていて、いつも「勝負のキー」となる場所であった。

前半の100kmは平坦基調のため、スタートからLPRのコントロールされる集団から次々とアタックが試みられ、最初の1時間は、平均時速が52km/hというとてつもない速さであった。このアタック合戦には、クリストフと土井が反応し、彼らも何とかエスケープを試みるも、集団は一体化したまま110km過ぎの山岳ポイントに突入する。

ここで、迷わずポールがアタックを試みる。その動きにより、約15名で先頭集団を形成し、山岳ポイントを通過。リーダーや総合2位のCiolekを後方の集団に取り残すことに成功する。そのトップ集団には、総合に関係のある選手が、ポールとOTCの選手のみで、彼らにとっては絶好のチャンスであったが、その為他の選手の協力をうまく得ることができず、思った以上に差がひらくことなく、まもなく集団に吸収される。そしてその代りに、約6名の先頭集団が形成される。

LPRの牽引するメイン集団は、総合に関係のある選手がその中に含まれていないのを確認し、彼らを泳がすことにする。そうすると今度は、ゴールのボーナスポイントで逆転したいCiolekのT-Mobileが集団を牽引し、差を詰めに掛かる。

そして問題の小周回に入り、差は1分となる。ここで前の集団からGlasner(Regiostorm)が単独で飛び出すことに成功する。しかし、ラストの周回では、彼は約30秒差で逃げ続けるも、他の5人はすべて集団に吸収される。

ここで、土井がポールを前方まで引き上げ、そしてマーテンにバトンタッチし、最後のスプリントに備える。しかし集団は、Glasnerを捕まえることはできなかったものの、その集団でポールが1位で入り、2位のボーナスタイム6秒を獲得することができた。これにより彼は総合で一気に4位に浮上した。

終わってみると今日は、山岳を含んでいたにも関わらず188kmを平均速度45.5km/hというハイスピードで駆け抜けたのだ。


(ステージ結果)
1 Glasner Bjorn (Ger) T.regiostorm 4.07:52
2 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano
3 Lagutin Sergey (Uzb) Navigators
25 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano
28 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano
66 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano +21:31

(個人総合時間)
1 Celli Luca (Ita) LPR 16.04:37
2 Ciolek Gerald (Ger) T-mobile +0:01
3 Coenen Johan (Bel) Chocolade Jack +0:06
4 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano +0:11
14 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano +0:35
34土井雪広(Jpn) Skil-Shimano +7:46
73 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano +29:10
スタート前の土井選手。今回は安定した実力で、ポールのアシストとして貢献した。
第5ステージ(5月20日) Bad Neuenahr - Koblenz 169.8 km
いよいよ最終ステージ。本日も前半から標高600mまで上るコース設定だ。実はその上りは、以前にはF1でも使用したことのある世界的に有名な「Nurburgring」のサーキットの一部だったのである。そこを実際に走れた土井選手は、非常に感激していたようである。

我がチームとしては、なんとしてでも現在4位に居るポールを、最低でも3位にまで引き上げたいところ。差は4秒ということで、途中のスプリントポイントのボーナスタイムも非常に重要になってくる。

さてレースは、その問題のサーキットに突入と同時に動いた。高低図上では、読み取れなかったが、サーキットのアップダウンが非常に厳しく、集団は縦に長く伸びその中から数人の選手が飛び出していった。当然、ポールも反応し、一時は先頭集団を形成するが、T-Mobileの意向もあり、集団は一体化させられる。

そのT-Mobileの現在2位につけるCiolekは、トップと1秒差。当然、途中のスプリントポイント1位通過ですぐに形勢は逆転できるのである。その為T-Mobileは集団の前方を固めスプリントポイントに備える。そして1回目、2回目共に1位通過し、見事期待通り、暫定で1位となる。

あとはT-Mobileのコントロールで、集団は最後の山場も超え、あとはゴールスプリント。無難にタイムを守り、Ciolekの優勝となった。

一方、我がチームのポールは、土井と共に最後の山場で飛び出しを試みるも、下り区間で吸収され、逆に下位の選手にボーナスを取られ、順位を5位に落としてしまった。

結果的に、最後は4人というハンディの中、チーム総合でも2位と健闘し、個人総合でも5位に入れた事は上出来だったと思う。さらには、土井選手がアシストをきっちりしながら、まったく危なげなく、29位という順位でこのクラスのレースを完走した事に、彼の成長を見ることができた。


(ステージ結果)
1 Andreas Dietziker (Swi) Team L.P.R. 3.52:27
2 Steffen Radochla (Ger) Team Wiesenhof Felt
3 Steven Caethoven (Bel) Chocolade Jacques-Topsport Vlaanderen
19 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano
25 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano
46 土井雪広(Jpn) Skil-Shimano
49 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano

(個人総合時間)
1 Ciolek Gerald (Ger) T-mobile 19.56:59
2 Celli Luca (Ita) LPR +0:05
3 Coenen Johan (Bel) Chocolade Jack +0:08
4 Martens Paul(Ger) Skil-Shimano +0:16
14 Den Bakker Maarten(Ned) Skil-Shimano +0:40
34土井雪広(Jpn) Skil-Shimano +7:51
73 Mechenmoser Christoph(Ger) Skil-Shimano +29:15
有名なサーキットNurburgringに向かう集団
サーキットを行く集団。
最終ステージ、山場で縦に長く伸びる集団。
レポート/スキル・シマノ コーチ 今西尚志
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