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第11回 ツアー・オブ・ジャパン
2007/05/20
2007年5月20~5月27日
大阪・奈良・美濃・南信州・富士山・伊豆・東京(全7ステージ)

スキル・シマノ参加メンバー:狩野、野寺、阿部、大内、山本、辻
大阪ステージ(5月20日)
国内最大級のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン開催第1日目は、例年通り地元開催となる堺市が舞台。コースは若干の起伏がある自動車専用道路を含み、風が通るため少人数でのエスケープは体力を奪うので、初日のレースとしては避けたいところだ。

しかし地元でのレースは自然に力が入る。序盤や中盤でのエスケープにもチームから何人か入るが、人数が多すぎて休む選手が出る為になかなか決まらない。結局平均時速47km/hのハイスピードを維持したままゴール。

スキル・シマノは、数百メートル手前で他チームの選手と絡んで後退してしまった大内が、スプリントに加わる事ができなかった為、チームとしての成績は残せず、最低限の集団ゴールとなった。


【ステージ結果】
1位:MIYAZAWA Takashi(JPN)NIP    2:59:27
2位:ARASHIRO Yukiya(JPN)NIP
3位:DEMPSTER Zakkari(AUS)SAI
24位:YAMAMOTO Masamichi(JPN)SKS
29位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS
35位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS
45位:NODERA Hidenori(JPN)SKS
60位:KANO Tomoya(JPN)SKS
81位:TSUJI Takamitsu(JPN)SKS
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奈良ステージ(5月21日)
例年何かが起きる奈良ステージ。数名のエスケープが決まり、中盤以降のレース運びに影響を与えるので気が抜けない。

序盤の逃げ集団には乗れなかったものの、狩野が少人数で先頭に合流。しかし前に行っているチームも入っているので、実質は2人での追い上げで、かなり力を使ってしまった。

その後、後続はエース別府のために愛三工業チームが一丸となりペースアップ。残り2周で分断された先頭のグループを次々に飲み込む。そこで狩野が吸収されたスキル・シマノは阿部がアタックに出る。ところが思うようにメンバーの目的が一致せず、半周ほどでこれも捕まる。

その後もシマノは野寺・大内が、アンカーやミヤタなど数チームと協力し先頭を追う。その甲斐あって、ゴール前の登りで集団をほぼ吸収したが、残り数百メートルを制したカザフスタンのイグリンスキーがステージを手中におさめた。


【ステージ結果】
1位:IGLINSKIY Valentin(KAZ)KAZ    3:44:12
2位:PASSERON Aurelien(FRA)ASA
3位:SUZUKI Shinri(JPN)MYT
10位:NODERA Hidenori(JPN)SKS     +0:00:09
21位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS       +0:00:16
23位:KANO Tomoya(JPN)SKS       
62位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS       +0:01:53
東大寺境内にシマノのニュートラルサポートカーが待機
美濃ステージ(5月22日)
美濃は今年初めて採用されたステージで、長良川を横目に雄大な自然をバックに戦いが繰り広げられた。

奈良では大きな逃げ集団ができたが結局捕まり、ラスト数百メートルで勝負が決まった。美濃も1周20kmあまりある周回を7度消化しなければならず、しかも最終周回は登り区間が終わって4kmほどでゴールとなるため、序盤の逃げと最終周回は神経質になる。

序盤の逃げ集団には山本が難無く入ったが、前日に消耗していた為か、十数名の集団から離れてしまう。そこからは山本と辻が先頭集団を大きく離れないように集団を引いた。

残り3周回ほどになると前方集団は徐々にバラけ始め、次々に後方集団に吸収されてゆく。リーダージャージを擁するカザフスタンチームも遂に強力に引き始めると、単独で逃げていたニッポの岡崎を視界に収める。

残り2周回では攻撃が活発になり、集団のスピードは上がり、最終周回に向けての位置取りも激しくなった。スキル・シマノは最終周回の登りに向けて阿部、狩野、大内、野寺で前方に場所を取り、うまく登り始める事ができた。

しかしピーク500m手前で、ポイントジャージを着るニッポの宮澤が、集団前方で痛恨の落車。狩野、阿部ともに落車は免れたが、若干の失速を余儀なくされた。そこで決まったアクア・サポーネ3名を含む5名のスプリントで同チームが勝利した。


【ステージ結果】

1位:MASCIARELLI Francesco(ITA)ASA     4:02:59
2位:ARASHIRO Yukiya(JPN)NIP
3位:DONATI Alessandro(ITA)ASA
17位:NODERA Hidenori(JPN)SKS       +0:00:11
30位:KANO Tomoya(JPN)SKS         
32位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS         
74位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS         +0:03:58
南信州ステージ(5月23日)
レース全体のほぼ半分、三日間を終えた選手達は少しづつ体に疲れを溜め込んで来ている。今日は南信州・飯田市を舞台に1周12.2kmを12周する。高低差は1周あたり200m程ある為、全体では約2400mを登る事になる。このコースを終えると、かなり総合も絞り込まれてしまうので気を抜けない日が続くが、今大会中、唯一の休養日が明日なので次の日の事を考えない積極的なレースが期待された。

1周目、いきなりここ飯田市に拠点を置くニッポの福島康司が、ミヤタの柿沼、南アフリカの選手とともに逃げ始める。ここで大内も前を数人で追うが届かない。しかし逃げる人数も3名と少ないので、チームとしては不利にはならない。スキル・シマノは狩野、野寺、阿部が集団に残る。

残り3周に入る時には阿部も攻撃するが、すぐに集団に吸収される。その登りでは野寺が集団を牽引し、さらに選手達にふるいをかける。3人の逃げはここまで続いたが、集団に吸収される。

残り2周。さらに先頭集団の選手は減り20名強に。最終周回でも、ブリヂストンアンカー・田代とカザフスタンが逃げるが、愛三工業の盛らが数名で追い上げ、それを追った集団がスピードアップにより分断され、我慢比べの様相を呈する。

野寺はここで集団から遅れ、阿部も一度は遅れるが、下りでなんとか復帰。ゴールは22名のスプリントとなり、ポイントジャージを着るカザフスタンのイグリンスキーがステージ二勝目を上げた。


【ステージ結果】
1位:IGLINSKIY Valentin(KAZ)KAZ      4:17:09
2位:WONG Kam Po(HKG)HKG
3位:MASCIARELLI Francesco(ITA)ASA
18位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS
21位:KANO Tomoya(JPN)SKS
27位:NODERA Hidenori(JPN)SKS      +0:01:24
51位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS        +0:09:42
67位:TSUJI Takamitsu(JPN)SKS      +0:12:32
富士山ステージ(5月25日)
休養日をはさみ、第5ステージは富士山五合目まであざみラインを登る11.4km、高低差1200mのクライマーコースのタイムトライアルである。

ここでの実績がある狩野は、今回もツアー・オブ・ジャパンの期間中徐々に調子を上げており、今年もステージ優勝、そして総合成績のジャンプアップを期待されて走った。当日は豪雨と突風という悪コンディションの中、優勝こそ逃したがステージ9位、トップから約3分差でまとめた。


【ステージ結果】
1位:MASCIARELLI Francesco(ITA)ASA      41:38.31
2位:DYACHENKO Alexandr(KAZ)KAZ       +02:11.20
3位:MEDYANNIKOV Andrey(KAZ)KAZ      +02:11.92
9位:KANO Tomoya(JPN)SKS           +03:19.92
22位:NODERA Hidenori(JPN)SKS         +05:01.54
42位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS           +07:44.43
59位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS           +09:29.86
69位:YAMAMOTO Masamichi(JPN)SKS      +10:42.86
82位:TSUJI Takamitsu(JPN)SKS          +12:39.13
伊豆ステージ(5月26日)
前日の悪天候から一転、快晴の中、野寺の地元・修善寺での伊豆ステージ。修善寺駅前から日本サイクルスポーツセンターまでの登りはパレードだが、センターは通常使われる事の無い8kmコースを15周(!)回る、総距離128kmで行われた。最終日東京での総合逆転はなかなか難しいので、ここでほぼ個人成績は決まると言っても良い。

1周目からアタックの応酬で始まり、前日のタイムトライアルで総合の圏外になった選手や、次の日の東京ステージに力を出したい選手を中心に次々とリタイヤして行く。決められた周回を終えれば次の日も走る事ができるという、通称ゾンビルールがローカルレースではまれにではあるが存在し、このレースでも例年適用されている為、こういった早目のリタイヤ者が出てくるのだ。

レースは数周を終えた段階でエスケープグループが出来、追走集団のペースも落ち着いた。通常なら着いていけるペースでも、連日の疲れなどから脱落する選手が多い。数名のエスケープグループは最終周回に飲み込まれながらゴールしたが、優勝者のみは生き残った。ゴールでは野寺が踏ん張り8位で入った。


【ステージ結果】
1位:FROOME Chris(KEN)KON        3:52:26
2位:IGLINSKIY Valentin(KAZ)KAZ       +0:41
3位:NISHITANI Taiji(JPN)AIS         
8位:NODERA Hidenori(JPN)SKS        
15位:KANO Tomoya(JPN)SKS         +0:56
42位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS         +0:16:30
東京ステージ(5月27日)
遂に最終日、スキル・シマノからは狩野がUCIポイント圏内におり、点数を取りたい所だが、前日のミーティングではステージ優勝を取ってポイントを獲得しようという事になった。

序盤の攻撃には阿部、大内が入り逃げを作ろうとしたが、人数が足りず吸収された。最終的に逃げ切った集団ができた時にはメンバーは乗れず、行かしてしまう事になった。

個人総合リーダーを擁するアクア・サポーネがぺースをコントロールする中、個人成績2位以下に影響を与えるタイム差ができた為、カザフスタンチームがペースアップに加わる。

そして残り5周を切ると、ステージ優勝を目論む数チームもペースアップに参加。スキル・シマノからも辻、阿部で参加したが、ゴールには数秒届かず、ニッポの新城がステージ優勝を決めた。


【ステージ結果】
1位:ARASHIRO Yukiya(JPN)NIP      3:08:24
2位:OLMAN Miles(AUS)SAI      
3位:HASHIKAWA Ken(JPN)MTR      
15位:YAMAMOTO Masamichi(JPN)SKS    +0:00:13
39位:KANO Tomoya(JPN)SKS        
42位:NODERA Hidenori(JPN)SKS         
60位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS         +0:00:22
74位:TSUJI Takamitsu(JPN)SKS        +0:00:47
75位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS          +0:01:04

【個人総合成績】
1位:MASCIARELLI Francesco(ITA)ASA      22:47:16
2位:IGLINSKIY Valentin(KAZ)KAZ       +0:01:57
3位:DYACHENKO Alexandr(KAZ)KAZ     +0:02:24
8位:KANO Tomoya(JPN)SKS          +0:03:55
16位:NODERA Hidenori(JPN)SKS       +0:06:38
29位:ABE Yoshiyuki(JPN)SKS         +0:24:02
60位:OUCHI Kaoru(JPN)SKS         +1:01:36
79位:TSUJI Takamitsu(JPN)SKS        +2:12:08
82位:YAMAMOTO Masamichi(JPN)SKS     +2:41:27
レポート/スキル・シマノ 阿部 良之
(文中敬称略)
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