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2007 Tour de Langkawi(UCI 2-HC)
2007/02/02
日程:2月2日~2月11日
場所:マレーシア 
内容:10ステージ
参加チーム: 23チーム 1チーム6名
(Pro Tour): Bouygues Telecom, Credit Agricole, Francaise des Jeux, AG2R, Unibet.com
(Pro Continental): Panaria, Tinkof, Serramenti, Slipstream, Skil-Shimano
(Continental): Nippo,Vittoria ASC, Giant, Discovery Marco Polo, Polygan, Letua
(他):South Africa, South Australia, Hongkong, Iran, Korea, Malasia, MNCF
スキル・シマノメンバー:阿部良之・狩野智也・野寺秀徳・廣瀬佳正・品川真寛・土井雪広
第1ステージ(2月2日) 
Dataran Lang – Underwater World , Langkawi 81.7 km

レースは、ランカウイ島を廻る81.7kmで争われた。コース的には、多少アップダウンがあるものの平坦基調で、距離も短いことから大集団のゴールスプリントが予想された。

クアの町を9時半にスタート。どのチームも主導権を握ろうとスタートからアタックが掛かる。集団のスピードは50km/hを下回ることなく進んで行く。
そんな中、15km過ぎに、Nippo梅丹の福島康司選手とPolygon(インドネシア)のJayaの逃げが決まる。それにより集団のスピードも一気に落ち、2人との差が30km地点では3分差にまでひらく。

しかし集団も放ってはおかず、50km地点過ぎからプロツアーチームのクレディ・アグリコールが集団の先頭に立ち2人との差を詰め始める。そうすると3回目のスプリントポイントを終わった65km地点でとうとう集団は彼らを飲み込み、一体化する。

スキル・シマノはこの頃から作戦通り、チームが固まって集団の前方をキープするためポジションをアップ。最後は、スプリンターである品川にゴールを狙わせなければならない。

ラスト10kmを切るとここからは海沿いの風が強い区間である。スプリンターを擁する主要チームが位置取り争いを始め、集団のスピードは60km/h以上になり、集団は伸び、遅れる選手も多く見られる。

結局、最後は予想通りの集団スプリントとなり、Serramentiのイタリア人Loddoが先着し、優勝。個人総合時間賞に与えられるリーダーの証である黄色のジャージも獲得。また積極的に動いた福島選手は、山岳賞とアジアリーダを獲得した。
海辺のホテルでチーム紹介をされるSkil-Shimanoチーム
第1ステージ成績
順位 選手 チーム タイム
1位 Loddo Alberto Ita Serramenti PVC 1h49m23
2位 Bongiorno Ruben Arg Ceramiche st
3位 Richeze Maximiliano Arg Ceramiche st
18位 品川真寛 Jpn Skil-Shimano st
80位 土井雪広 Jpn Skil-Shimano st
94位 阿部良之 Jpn Skil-Shimano st
95位 野寺秀徳 Jpn Skil-Shimano st
99位 狩野智也 Jpn Skil-Shimano st
116位 廣瀬佳正 Jpn Skil-Shimano st
第2ステージ(2月3日)
Kangar – Kulim 166 km

昨日のレース終了後、ランカウイ島からマレーシアの本島にフェリーで移動。今日は、その本島北部のKangarからKulimという町に南下するルートで、コースとしては、ほぼ平坦で単調なものであった。

チームとしては、阿部か廣瀬がチャンスがあれば序盤のエスケープに乗る作戦で臨んだ。最初のエスケープに阿部が入り、作戦通りであったが、人数が多かった為に、集団は追いが入り、吸収されてしまう。そしてその直後、今日も福島兄弟の1人であるNippo梅丹の福島晋一選手とUnibetのKolesnikovの逃げが決まった。

その動きにより集団のペースも落ち着き、彼らと集団のタイム差も最大4分にまでひらく。しかし100km過ぎから、リーダーを擁するSerramentiチームが集団を引き始め、差を詰め始める。そして、とうとうラスト10kmで、集団は彼らを飲み込み、大集団のゴールスプリントに。

優勝は、PanariaのRicheze。我がチームからは、品川が10位と健闘した。
第2ステージのスタート前
第2ステージ成績
順位 選手 チーム タイム
1位 Richeze Maximiliano Arg Ceramiche Panaria 3h55m41
2位 Impey Daryl RSA South Africa st
3位 Lodd Alberto Ita Serramenti st
10位 品川真寛 Jpn Skil-Shimano st
61位 阿部良之 Jpn Skil-Shimano st
76位 土井雪広 Jpn Skil-Shimano st
81位 野寺秀徳 Jpn Skil-Shimano st
113位 狩野智也 Jpn Skil-Shimano st
118位 廣瀬佳正 Jpn Skil-Shimano st
個人総合成績
順位 選手 チーム タイム
1位 Richeze Maximiliano Arg Ceramiche Panaria 5h44m50
2位 Lodd Alberto Ita Serramenti st
3位 福島康司 Jpn Nippo 梅丹 +05
第3ステージ(2月4日)
Kuala Kangsar – Cameron Highlands 133 km

今日のステージは、前半戦の山場となるコース。距離は133kmと短いが、ゴールが標高約1500mのキャメロン・ハイランドという頂上ゴールの設定で、約60kmが上り坂というハードなものだ。チームとしては、山岳を得意とする土井と狩野に期待が掛かった。

スタートからアタックが激しく行われ、5名の先頭集団が出来上がる。メンバーは、クレジットアグリコール(Fra)のCharteau、スリップストリーム(USA)のCreed、Nippo梅丹からは、今日も福島康司と新城、韓国代表の選手であった。彼らが飛び出したことで、集団は沈静化。5人とのタイム差は、上りが始まる60km地点では10分差となる。

後方集団では、ピンチを感じたチームが集団を引き始め、徐々に差を詰めていく。それにより集団から遅れる選手が目立ち始める。また昨晩の夕食の影響か、腹痛を訴え、用を足す選手が多く見られた。スキル・シマノの野寺、廣瀬もどうやら調子が悪く、集団から遅れてしまった。

本格的な上りが始まると、メイン集団は50名ほどに減り、残っているのは土井、狩野、阿部だけになっていた。前の先頭グループは、Charteauが一人飛び出し、ほかの選手を置き去りにし、快調に逃げ続け105km地点の山岳賞ポイントでも7分のアドヴァンテージを持っていた。

しかしその後、南アフリカチームが牽引するメイン集団はスピードアップを図り、残る先頭の4人を吸収し、差を約5分に縮め最後の上りに突入。これにより、阿部、狩野の順でたまらず遅れてしまう。土井は一人で健闘し、最後の山岳賞も約20名に減った集団で通過。

結果、最後は追い込まれたもののCharteauは2位に約4分の差をつけて優勝。大健闘した土井は、4分36秒差の10位でゴール。アジア人最高位の証であるアジアリーダー賞も獲得した。
スタート前の(手前から)阿部、品川、狩野選手
長い上り坂を走る集団
安定した走りを見せる阿部。第3ステージの山岳コースにWH-7801-carbonを使う(photo by 砂田弓弦)
苦しみながら山岳をこなす野寺。今シーズンはSPDカスタムフィットシステムのSH-R300を使用(photo by 砂田弓弦)
上り坂に差し掛かる集団
レース終盤の土井、狩野、阿部が含まれる追撃集団
チームの戦略に従い、アシストの仕事を確実にこなす廣瀬(photo by 砂田弓弦)
集団内の狩野。山岳コースでは超軽量ホイール WH-7801-carbonを選ぶ(photo by 砂田弓弦)
第3ステージ成績
順位 選手 チーム タイム
1位 Charteau Anthony Fra Credit Agricole 3h40m51
2位 Pedraza Walter Col Serramenti +3m54
3位 Le Boulanger Yoann Fra Bouygues Telecom +4m29
10位 土井雪広 Jpn Skil-Shimano +4m36
36位 狩野智也 Jpn Skil-Shimano +6m25
44位 阿部良之 Jpn Skil-Shimano +8m32
80位 廣瀬佳正 Jpn Skil-Shimano +12m09
87位 品川真寛 Jpn Skil-Shimano +14m00
108位 野寺秀徳 Jpn Skil-Shimano +25m21
個人総合成績
順位 選手 チーム タイム
1位 Charteau Anthony Fra Credit Agricole 9h25m43
2位 Pedraza Walter Col Serramenti +4m00
3位 Voeckler Thomas Fra Bouygues Telecom +4m39
11位 土井雪広 Jpn Skil-Shimano +4m49
アジア個人総合
1位 土井雪広 Jpn Skil-Shimano
アジアリーダージャージを着用し、祝福を受ける土井選手(右)
第4ステージ(2月5日)
Gua Musang – Kota Bharu 178 km

今日のステージは、プロフィールマップ上ではほぼ平坦基調のステージに見えたが、スタート直後からアップダウンが続くコースであった。それを利用して最初から多くのアタックが繰り返され、集団はハイスピードで進む。起伏の激しかったにも関わらず、最初の1時間の平均時速が48km/hというものであった。

わがチームは、阿部や廣瀬を中心に果敢に攻めたが、なかなかエスケープが決まらない。
そんな中、一瞬の隙をついて、約8名の先頭集団が出来上がる。そこで、総合1位のCharteau(Fra)を擁するクレディアグリコールが集団の先頭に立ち、コントロールを始める。2位と4分というアドバンテージを持つため、チームとしても余裕を持ってのコントロールという感じである。

先頭グループとの差も最大2分にしかひらかず、縮まってはペースを落とし、わざと差をひろげさせて、ゴール直前で捕まえようという余裕の策力をしていたぐらいだ。なぜなら、早くに捕まえてしまうと、また新たなアタックが繰り返され、集団を安定させることが難しくなるからである。

そして最後はやはりセオリー通り、ゴール残り5kmを切ったところで前の選手をすべて吸収し、大集団のスプリント勝負となった。
ここで健闘したのは、わがチームの品川だ。彼は持ち前のスプリント力をフルに発揮し6位に食い込み、UCIポイントを獲得したのである。多くの一流の選手に混じっての6位は立派なもので、彼の将来性を感じさせるものであった。

尚、アジア人総合トップとしてアジアリーダージャージを着用してスタートした土井であったが、途中のスプリントポイントでGiantのイラン人Askariが3秒のボーナスタイムを稼いだために1秒差の2位になってしまった。しかし、あくまでも目標は個人総合であるから、こんなことで一喜一憂はしていられない。続くステージに集中するのみだ。
地元TV局にスタート前にインタビューを受けるアジアリーダージャージを着用する土井選手
第4ステージ成績
順位 選手 チーム タイム
1位 Loddo Alberto Ita Serramenti PVC 4h00m58
2位 Richeze Mazimiliano Arg Ceramiche st
3位 Impey Daryl Rsa South Africa st
6位 品川真寛 Jpn Skil-Shimano st
66位 土井雪広 Jpn Skil-Shimano st
93位 阿部良之 Jpn Skil-Shimano st
99位 野寺秀徳 Jpn Skil-Shimano st
107位 廣瀬佳正 Jpn Skil-Shimano st
113位 狩野智也 Jpn Skil-Shimano st