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全日本選手権ロードレースが広島県中央森林公園にて行われた。このレースはナショナルチャンピオンを決める国内では最重要に位置付けられる。スキル・シマノは昨年に引き続き、勝者をチームから輩出するべく必勝体制でレースに臨んだ。
前日のミーティングで決定したエースは狩野・野寺・土井の3人。しかし、展開を読む事が難しいコースだけに、チャンスさえあればそれ以外の選手も勝ちに行くつもりでレースに望む。当日は激しい雨が降り続く悪条件の中でのスタート。その中での180kmの長丁場、実力以外にも集中力、精神力が必要とされるタフなレースになる事が予想された。
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| 雨の中スタートを待つ選手達 |
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スタート直後からハイスピードが維持されるめまぐるしい展開。3周目、ハイスピードの下り坂で、土井がスリップしてクラッシュしてしまった。彼はここで早くも戦線離脱。土井は期待が掛かっていただけに、チームとしてはかなりの痛手となってしまった。そしてその直後、アタックに対応していた辻が、スリッピーなコーナーでクラッシュ。スキル・シマノはレース序盤にして早くも2人の選手を失う事になってしまう。
5周目に逃げの集団が形成される。メンバーは廣瀬・山本(スキル・シマノ)、橋川(マトリックス)、飯島(チームブリヂストン・アンカー)柿沼(ミヤタ・スバル)佐野(チームバン)の6名。強豪が揃うこの集団の逃げは後半まで続く事になる。 |
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雨で路面状況が悪くなる中、10周目に野寺がパンク。これには大内が犠牲になり、野寺と車輪を交換。集団のペースも上がっていない状況だったので野寺は何とか追いついた。しかし直後の上り坂、別府(ディスカバリーチャンネル)のアタックと同時に、別府をチェックする位置に居た狩野が不運のパンク。これにすばやく品川がホイールを渡したが、別府のアタックによりペースが上がる集団に、大内が加勢するも狩野はなかなか追いつくことが出来ない。野寺も狩野を待たなくてはならない状況の中、別府を追走する事が出来ない。一周かけて狩野は集団に復帰したが、ここでかなりの体力を消耗してしまった。
ペースアップと、度重なるトラブルにより、10数名のメイングループに残る選手が、狩野・野寺・阿部の3人だけになってしまった。ここで阿部が先頭に立ちペースを上げるが、アタックした別府は単独で先頭グループに合流。その勢いのまま逃げつづけ、捕まえる事が出来ない。
メイングループから福島晋一(チームバン)の動きにより、福島・清水(チームバン)、鈴木(ミヤタ・スバル)、 飯野(スミタ・ラバネロ・パールイズミ)、野寺・狩野の6名の追走集団が出来る。シマノは先頭に廣瀬を送り込んでいるが疲労が見える。別府の力は衰えることなく、我々が勝ちを狙うためには追走するしかない。ラスト1周、先頭から脱落する選手が出始め30秒の差で別府、橋川、廣瀬が先行。これを6名で追走する。
ラスト3km、最後の上り坂で別府が更にペースを上げ廣瀬、橋川が遅れてしまう。これに福島、野寺が後続より飛び出し合流。鈴木も追いついて5名の追走グループに。しかし、先頭を走る別府との差はゴールまで縮める事が出来なかった。2位争いのスプリントでは、野寺が廣瀬のサポートを受け先着。
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今回のレース、チーム全体で勝ちを狙ったが、度重なる不運もあり勝利を収める事は出来なかった。しかし、それを差し引いても、チームメイトを持たずに勝利した別府選手の走りは素晴らしいものであったし、彼の勝利は負けた我々からみても賞賛に値するものであった。心から敬意を表したい。
当然、単独で望んだ彼に負けた事実には、大きな悔しさが残る。来年、必ずタイトルの奪還を果たすべく新たなスタートを切りたいと思う。
(文中敬称略)
レポート/スキル・シマノ 野寺秀徳 |
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