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3 DAY CYCLE ROAD 熊野
2006/05/31
日時:5月26日~28日 /場所:和歌山県、三重県
シマノ参加メンバー:狩野・山本・土井・辻・廣瀬
出走選手数:95名
参加チーム:スキル・シマノ、ブリヂストンアンカー、愛三工業、ミヤタ・スバル、スミタラバネロ、なるしまフレンド、マトリックス、ユーキャンなどの国内チーム18チーム。
第1ステージ 赤木川清流コース
5月26日
127km = 15.4km×7周+19.2kmパレード
苦しいスタート
JR新宮駅をスタートし、赤木川清流コースまで約20kmに及ぶパレード後、周回コースに入り、正式なスタートとなるこのコース。この周回コースは、15.4kmで多少のアップダウンはあるものの、スピードを要求されるコースである。

スタート早々からアタックが掛かり、すぐに約10人のエスケープグループが出来上がった。スキル・シマノからは廣瀬1人のみという不利な展開になった為、彼にはあまりスピードを上げないよう指示をする。
後方の集団では、狩野と土井が積極的にペースアップを図り、次の追撃グループをつくろうと考えている。

しかしそんな時、土井が痛恨のパンク。辻が土井のサポートの為に集団を離れ、後ろに下がる。予想以上に時間が掛かり、しかも前の集団もスピードが上がっていたため、集団に復帰できず、ある一定の時間差がつき、2人共にレースから除外されてしまった(特別ルールにより、タイムを加算され翌日も出走できる)。スキル・シマノとしては、残り3名で戦わなければならない絶対絶命のピンチである。

ラスト1周になり、トップ集団のペースが下がり、メイン集団から狩野を含む約20名が追いつき、先頭集団は30名となる。この集団には、廣瀬と狩野が入り、最後はゴール勝負となった。

優勝はゴールスプリントを得意とする鈴木真理選手。チーム最高位は狩野の9位、また団体総合は7位と予想外の苦しいスタートとなった。
ステージ結果
順位 選手 チーム タイム
1位 鈴木真理 ミヤタ・スバル 2h23m19
2位 廣瀬 敏 愛三工業  
3位 三船雅彦 ミヤタ・スバル  
9位 狩野智也 スキル・シマノ  
17位 廣瀬佳正 スキル・シマノ  
59位 山本雅道 スキル・シマノ +1m21
DNF 土井雪広 スキル・シマノ  
DNF 辻 貴光 スキル・シマノ  
個人総合時間
順位 選手 チーム タイム
1位 鈴木真理 ミヤタ・スバル 2h23m09
2位 廣瀬 敏 愛三工業 +04
3位 三船雅彦 ミヤタ・スバル +06
9位 狩野智也 スキル・シマノ +10
17位 廣瀬佳正 スキル・シマノ  
59位 山本雅道 スキル・シマノ +1m31
76位 土井雪広 スキル・シマノ +15m16(未完走選手に対しての加算タイムを含む)
77位 辻 貴光 スキル・シマノ +15m16(未完走選手に対しての加算タイムを含む)
第2ステージ 熊野山岳コース
5月27日
124.2km=117.8km+6.4kmパレード
山本が区間2位、土井が山岳賞獲得、団体で首位に立つ
この第2ステージは、日本のレースの中で最も難易度が高い、といっても過言ではないコース設定。途中、山岳賞が設定されている札立峠は、10kmで約500mを上がる本格的な山越えである。また他には、名物・千枚田の上りを2回登るなど、本場ヨーロッパを彷彿させるハードなコース設定である。

スキル・シマノとしては、キーポイントとなるこのステージでアドバンテージを取り、総合優勝に王手を掛けたい。狩野・土井の両名は山岳を得意としているので、大いに期待が掛かった。

生憎の雨の中、10:15にスタートが切られた。一番最初のポイントとなるのが、1回目の千枚田の上りである。ここで予定通り、狩野と土井の2人がアタック。数人が反応するもついていけず、頂上はこの2名で通過。しかし雨の為、下りで思った以上にペースが上がらず、集団に飲み込まれる。

しかし、すぐに札立峠に向って、再び狩野がアタック。これも数人が反応するも上りが始まると追走できず、狩野が単独となる。ここで、後方集団から土井が単独アタックし、上りの終盤で狩野に追いつき、札立峠の頂上を2人で通過。しかし、ここでも下りでスピードが上がらず、後方集団に追いつかれてしまう。

そして最後のポイントとなる2回目の千枚田の上りで、再び狩野がアタック。これには誰も反応できず、単独で頂上を通過。追走の約10名の集団には、山本・土井が入り、きっちり集団を押さえ込む。この時点で、ここまでの個人総合リーダーである鈴木選手(ミヤタ・スバル)は第3集団まで遅れている。我々としてはチャンスである。

狩野はその後、快調に飛ばし、ラスト10kmでは追走集団に約40秒の差をつけて逃げる。このまま逃げ切りかと思われたが、個人総合リーダー・鈴木選手を含む第3集団が第2集団に追いつき、さらに、その集団は狩野を追ってスピードアップ。とうとう、ラスト5kmで狩野は集団に飲み込まれてしまう。

最後は約15名の集団スプリントとなり、岡崎選手(チームNippo)が優勝をした。山本は惜しくも2位であった。

このステージでは、優勝はできなかったものの、狩野・土井の両選手の上りでの際立った力が目立ったレースであった。チームとしては、この2人に加えて、山本が上位に入り、団体では1位となった。

千枚田の上りで抜け出した土井(左)と狩野
ステージ結果
順位 選手 チーム タイム
1位 岡崎和也 チームNippo 2h57m07
2位 山本雅道 スキル・シマノ  
3位 小畑 郁 なるしまフレンド  
10位 狩野智也 スキル・シマノ  
14位 土井雪広 スキル・シマノ  
36位 廣瀬佳正 スキル・シマノ +6m23(落車により遅れる)
48位 辻 貴光 スキル・シマノ +11m10
個人総合山岳賞
1位 土井雪広 スキル・シマノ 15p
2位 狩野智也 スキル・シマノ 14p
3位 綾部勇成 ミヤタ・スバル 4p
個人総合時間
順位 選手 チーム タイム
1位 鈴木真理 ミヤタ・スバル 2h23m09
2位 岡崎和也 チームNippo +02
3位 廣瀬 敏 愛三工業 +08
5位 狩野智也 スキル・シマノ +11
12位 山本雅道 スキル・シマノ +1m29
34位 廣瀬佳正 スキル・シマノ +6m37
48位 土井雪広 スキル・シマノ +15m20
55位 辻 貴光 スキル・シマノ +26m29
第3ステージ 太地半島周回コース
5月28日
105.6km=9.6km×11周
大健闘!狩野が逆転優勝、団体でも総合優勝
このステージは、鯨で有名な太地半島を周回するコース。途中、約500mの急勾配の上りや、テクニカルな下り、またはスピードを要求されるフラットコース、とバラエティに富んだ素晴らしいコースである。

現在個人総合5位につける狩野は、トップの鈴木選手と11秒という僅差。充分に逆転可能な位置にいるので、チーム全体で逆転を狙い、積極的に攻めることにした。

スタート早々、リーダーチームであるミヤタ・スバルの三船選手が途中のホットポイント争奪戦を嫌い、仕掛けてきた。これに我がチームからは山本が反応し、9名の先頭集団が出来上がった。この9名の中では、山本がリーダーの鈴木選手と1分30秒と、一番有利なので、集団に残ったチームメイトは静観し、次のアタックの機会を伺っていた。

差が1分強となったところで、集団から飯島選手(ブリヂストンアンカー)がアタック、これに今度は廣瀬が追走し、3名で前の集団を追う。2周掛けて、3人は前の集団に追いついた。
このことで、後方に取り残されたチームNippoやリーダーチームのミヤタ・スバルが、1分30秒以上ひらかないように集団を牽引し始める。

それにより集団とのギャップは徐々に縮まってくる。このまま集団に飲み込まれてしまっては、我がチームとしては振り出しに戻るだけで、今までの廣瀬と山本の動きが無駄になってしまう。

ここで、狩野に単独で前に追いつくよう指示をする。指示通り、狩野は一番きつい上りでアタック、単独で抜け出しに成功。そして前の約10名の集団に追いつく事ができた。

我がチームとしては最高の展開である。ここからは、前方集団で控えていた廣瀬・山本が中心となり、先頭集団を牽引し、さらにタイム差をつけるべく全開モードで引っ張る。それにより差は50秒をキープする。このまま行けば逆転優勝である。

しかし、ラスト1周になり、後方のメイン集団もスピードアップをはかってきた。前の集団では、狩野・山本・廣瀬の3名のみで引っ張っているだけにここまでの疲れが隠せない。後続との差は20秒弱といったところだ。しかし、ラスト7kmとなる最後の上りを目掛けて山本・廣瀬の順で、ラストスパートを掛けて全開でスピードを上げる。これにより上りの麓ではその差は再び30秒差まで開く。ここから狩野がスパートを開始。

これに飯島選手、力を温存していた新保選手(愛三工業)のみが反応し、3人でゴールを目指す。途中、飯島選手から離れた狩野だったが、リーダー・鈴木選手の居る集団に約40秒差をつけてゴール。総合時間で昨日までの11秒差を逆転し、個人総合優勝を果たした。
まさにこの勝利は、チーム一丸となった結果であった。
ステージ結果
順位 選手 チーム タイム
1位 飯島 誠 ブリヂストン 2h44m48
2位 狩野智也 スキル・シマノ +00m08
3位 新保光起 愛三工業 +00m26
8位 土井雪広 スキル・シマノ +00m41
14位 山本雅道  スキル・シマノ  
21位 廣瀬佳正 スキル・シマノ  
DNF 辻 貴光 スキル・シマノ  
個人総合時間
順位 選手 チーム タイム
1位 狩野智也 スキル・シマノ 8h05m13
2位 鈴木真理 ミヤタ・スバル +28
3位 岡崎和 愛三工業 +30
11位 山本雅道 スキル・シマノ +1m55
19位 廣瀬佳正 スキル・シマノ +7m05
32位 土井雪広 スキル・シマノ +15m48
55位 辻 貴光 スキル・シマノ +58m04
個人総合山岳賞
1位 土井雪広 スキル・シマノ 15p
2位 狩野智也 スキル・シマノ 14p
3位 綾部勇成 ミヤタ・スバル 5p
個人総合ポイント賞
1位 岡崎和也 チームNippo 51p
2位 鈴木真理  ミヤタ・スバル 44p
3位 狩野智也 スキル・シマノ 36p
団体総合時間
1位 スキル・シマノ 24h18m33
2位 愛三工業  +32
3位 チームNippo +9m23
山岳のジャージを着て第3ステージの出走を待つ土井(左)。右はリーダージャージの鈴木(ミヤタ)と岡崎(チームNippo)
最後の坂で廣瀬の援護を受けスパートを駆けようとする狩野
個人総合優勝の証である黄色のジャージを着用した狩野
懸命に狩野を引っ張る山本(先頭)
最後の力を振り絞りゴールに駆け込んだ狩野
団体でも優勝の表彰でインタビューに答える廣瀬
レポート:スキル・シマノ コーチ 今西尚志
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