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2006 Tour de Siam
2006/01/20
日程:1月15日~1月21日
場所:Bankok~Phuket 
内容:7ステージ
カテゴリー:UCI2-2
参加チーム: 29チーム 1チーム5名
シマノメンバー:狩野智也・野寺秀徳・山本雅道・品川真寛・土井雪広
第1ステージ Bankok Circuit 7km×12周(84km)
1月15日

バンコク市内郊外の幹線道路3.5kmの直線を往復する単純なサーキットで行われた。ほぼ平坦な為、ハイスピードなレース展開が予想された。

レースは予想通り、スタートからハイスピードな展開となり、3周目のスプリント賞をきっかけに日本ナショナルチームの福島康司選手(日本ナショナル)を含む10数名の逃げが決まり、さらにそこから福島選手を含む3名の逃げ集団ができる。3人と第2集団は1分、さらにメイン集団と1分の差が着く。

ここで調子のいい福島選手がさらに2人を置き去りにし、単独で逃げ始める。この動きによりそのほかの選手は全員が集団に飲み込まれる。

8周目に入り、その福島選手を追い、20名の追撃集団が出来上がる。そこにはシマノからは日本チャンピオンの野寺が入る。

10周を過ぎ、疲れの見え始めた福島選手と集団の差は30秒とせまる。ここで、追撃集団からその福島の兄、晋一選手が単独で康司選手に追いつき、2人は加速をし、集団を突き放しに掛かり、結局2人はゴールまで逃げ切った。
第2集団で走った野寺はトップの福島晋一選手に約20秒差でゴールし、個人総合12位という成績であった。

シマノの選手は5人共に口を揃えて「あまりの暑さに倒れそうでした、日本との気温差が高く、本来のパフォーマンスは発揮できなかった。しかし、徐々にこの気候に慣れて、終盤には手ごたえを掴めるレースをしたいですね。」と語った。
先頭集団を走る野寺
区間順位
1位 福島晋一 日本ナショナルチーム
2位 福島康司 日本ナショナルチーム
3位 Berling Michael Glud and Marstrand
10位 野寺秀徳 Skil Shimano
個人総合順位
1位 福島晋一 日本ナショナルチーム
2位 福島康司 日本ナショナルチーム
3位 Berling Michael Glud and Marstrand
12位 野寺秀徳 Skil Shimano
第2ステージ Hua Hin~Prachuap Khiri Khan
1月16日

Hua HinからPrachuapまでの海岸線を南下するほぼ平坦のコース。中盤から現在2位につける福島康司選手(日本ナショナル)が10名の逃げグループを形成し、約1分差で逃げる。それを追って、さらに10名の追撃集団が出来上がる。これには、現在シマノで上位につける野寺が入ることに成功する。まもなくこの10名が追いつき20名のトップ集団が出来上がる。

ここからデンマークの選手が単独で抜け出し優勝。個人総合は3位に福島康司選手は入り、兄の晋一選手からイエロージャージを引き継いだ。

そして野寺はトップから40秒遅れでゴールし、個人総合は5位に浮上した。


野寺選手のコメント「平坦のスピードでとてもきつい思いをしたが、うまくタイミングが合い、追撃グループに乗ることができた。みなチームメイトもいい動きだったし、コンディションが万全といえないこのオフシーズンにしてはいい感触を得た。この調子でうまく仕上げていきたい」
区間順位
1位 Nielsen Jacob Glud and Marstrand
2位 Ulzil-Orshikh Jamsran Malco Polo
3位 福島康司 日本ナショナルチーム
12位 野寺秀徳 Skil Shimano
個人総合順位
1位 福島康司 日本ナショナルチーム
2位 Maccann David 日本ナショナルチーム
3位 Winn Julian Wales
5位 野寺秀徳 Skil Shimano
第3ステージ Prachuap Khiri Khan~Chumphon
1月17日

このステージレース中最長の217kmのレース。後半にアップダウンがあるものの、ほぼ平坦コース。しかし、32度の気温と200kmを超える長丁場ということで、激しいレース展開が予想された。

スタート後早々に6人のトップ集団が出来上がる。ここには、シマノから山本雅道が入る。この6人の中で総合時間が一番いいのが、トップの福島康司選手から遅れること約2分半のため、集団もすぐに追う動きは見せず、トップグループはメイン集団との差を広げていく。

しかし、その差が約4分となった頃に、突然、トップ集団を形成していた6人がメイン集団を横切った。なんとあらかじめ設定されていたコースが工事中で通れなかった為に、途中で引き返してきたようだ。

一旦レースは中断し、別の道から再スタートを余儀なくされた。この中断は約30分程度あり、選手達はおのおのチームカーに戻り、飲み物や食事を補給していた。選手にとっては予想しなかった束の間の休息であっただろう。

再スタート後も先頭の6人は快調に先頭交替を繰り返し、進んで行く。山本のペダリングも力強く、期待が掛かる。
後半、150km地点辺りからアップダウンが激しいコースとなる。ここでデンマーク人がアタックをする。これに反応できたのは、アイルランド人と山本の3人。メイン集団のスピードも上がり始め、タイム差は3分となる。
残りの距離を考えると逃げ切れる可能性は微妙である。この中では、牽制する2人を尻目に山本が積極的に先頭を引き、逃げ切りを図ろうとする。

そして、ラスト10kmになり、後ろとのタイム差は、約1分となる。メイン集団のスピードはかなり上がり、3人に襲い掛かってくる。3人も懸命にペダルをこぐ。
しかし、ラスト300mをきったところで、惜しくも大集団は3人を飲み込んでしまう。
結局、大集団でのゴールスプリントとなり、Winn Julian(Wales)が優勝した。
コースミスのため、再スタートを待つ集団
終盤逃げを見せた、山本を含む3人の先頭集団
区間順位
1位 Winn Julian Wales
2位 Wernickle Renzo Team Saxony
3位 Brammeier Matthew ‘Y Wales
個人総合順位
1位 福島康司 日本ナショナルチーム
2位 Maccann David 日本ナショナルチーム
3位 Hollands Edmund City of Perth
6位 野寺秀徳 Skil Shimano
第4ステージ Chumphon – Ranong 124km
1月18日

距離こそ短いが、このステージレース中、最も高低差が激しいコース設定。スタート後、5km程で15人の逃げグループが出来上がるも、シマノのメンバーは1人も入ることが出来ず。

そのうちに差が2分近くまで開いてしまったため、シマノのメンバーが先頭を固め追走するように指示をする。シマノメンバー5名が先頭交代を始め、その差を徐々に詰めていく。そのうちオランダ代表のチームも、その先頭交替に加わり、ようやく約70km地点で逃げているグループを吸収する。シマノの選手達は「追いつく事ができるだろうか?」と半信半疑でチームロードのように先頭交替をしていたらしいが、意外と楽に追いつく事ができ、脚の仕上がり具合を感じていたようだ。

しかし吸収直後、総合に関係の無い4名の先頭集団が再び出来上がる。そこには、リーダーチームである日本ナショナルチームの宮沢選手が入る。
わがシマノは後半の激しい山に備えて集団で待機をはかる。先頭4名は、山場に入りバラバラになりそこから力を温存していた宮澤選手とデンマークの選手が逃げ出し、最後は宮澤選手が優勝し、日本に貴重なUCIポイントをもたらした。

リーダーであった福島康司選手は、不運にもラスト10kmでパンクにより遅れてしまい、3位に総合を落としてしまった。
区間順位
1位 宮澤崇史 日本ナショナルチーム
2位 Dean Iversen Team Farso
3位 Björn Glasner Team Farso
個人総合順位
1位 Edmund Hollands City of Perth
2位 David Mccann Giant Asia
3位 福島康司 日本ナショナルチーム
6位 野寺秀徳 Skil-Shimano
第5ステージ Ranong – Phang Nga 197km
1月19日

大会中2番目に距離の長い197kmのコース。このコースも多少のアップダウンはあるもののほぼ平坦コース。

今日もスタートより、直前までタイで合宿を行っていて絶好調の福島晋一選手と宮澤選手を含む15名の逃げグループが出来上がる。メイン集団の先頭は、新しくリーダーとなったHollandsを要するCity of Perth(オーストラリア)が先頭を引き、差が開かないようにコントロールする。

結局、最初から逃げた15名は辛くも最後まで逃げ切り、その中からモンゴルのベテラン選手Jamsran Ulzii-Orshikh(マルコポーロ)が優勝をはかった。
野寺の個人総合は変わらず6位をキープ。このまま落とさないで欲しいものだ。
区間順位
1位 Jamsran Ulzii-Orshikh Marco Polo
2位 宮澤崇史 日本ナショナルチーム
3位 Daniel Lloyd Giant Asia
個人総合順位
1位 Edmund Hollands City of Perth
2位 David Mccann Giant Asia
3位 福島康司 日本ナショナルチーム
6位 野寺秀徳 Skil-Shimano
第6ステージ Phang Nga-Saphan Hin 154km
1月20日

Phang Nagからスタートし、プーケットの町にゴールするコース。スタート地点もそうだが途中、あのTsunamiの被災地を通る為、選手や関係者は喪章をつけてのスタートとなった。

これを含めて2ステージということで、リーダーの座をめぐって、スタート早々よりレースは激しく動く。リーダーチームであるPerthは、リーダー以外は非力な選手が多く、集団をうまくコントロールすることができない。まずは、狩野を含む10名の先頭集団が出来上がり、そのうち15名の第2集団も出来上がる。

一方、リーダーを含むメイン集団は、スピードが上がらず差がどんどん開いていく。不幸にも野寺もここに取り残されてしまう。
70km地点では第1と第2グループが合体し、さらに強力な集団が出来上がり、メイン集団との差が5分近くなる。この辺りからメイン集団にも動きが見え始め、リーダーと野寺を含む約10名の追撃集団が出来上がるも、時すでに遅し、狩野を含む先頭集団が逃げ切った。

ゴール30km前から福島晋一選手と優勝したKin San Wu(香港)が2名が集団に30秒差で逃げていたが、ゴール直前、先頭を走るバイク等がコースを間違うというハプニングで、2人がコースアウトしてしまう。だが、Kin選手のみがうまくコースに戻る事ができ辛うじて集団から逃げ切り優勝となった。
なんとも後味の悪いレースであった。

一方、1人で先頭集団に入り健闘した狩野だが、集団が分裂した為に、うまくサポートカーが上がれず、水分補給が出来なかった為、脱水状態になりかけながら頑張り、個人総合で21位まで浮上した。野寺は残念ながら17位まで順位を落としてしまった。
新しいリーダーには、マルコポーロのThomasRabouが立った
ゴール後暑さで疲労が隠せない狩野選手
区間順位
1位 Kin San Wu Hong Kong -Shanghai Sports Institute
2位 福島晋一 日本ナショナルシーム
3位 Björn Glasner Team Farso
個人総合順位
1位 Thomas Rabou Marco Polo
2位 Michael Berling Glud and Marstrand
3位 Rhys Pollock Marco Polo
17位 野寺秀徳 Skil-Shimano
第7ステージ Circuit of Phuket  120km
1月21日

プーケットの島の周りを1周するコース。前半は、ほぼ平坦基調だが、後半の海岸線に突入するとおよそ20%の激坂が現われた。前半から数名の逃げグループが出来上がるも、海岸線に突入すると吸収され、その激坂区間の度に集団がふるいに掛けられて行く。

しばらくするとサポートカーに無線が入る。野寺が落車したようだ。急いで現場まで掛けつけると、道路の端で座ったままの野寺を見つける。どうやら自転車が走り去るのを見て興奮した犬が集団に突っ込んできたらしいのだ。それを避けきれず野寺は地面に叩きつけられた。幸い打撲だけですんだものの、今後のことも考え、その時点でリタイアさせる事にした。土井は野寺のサポートをしようと待った為にここで集団から離れてしまう。

野寺をサポートカーに乗せ、レースに復帰しようとした矢先、今度は前方で品川がパンクしたらしい。不運は重なるものだ。幸い彼は他のチームカーからホイールを借り、集団に復帰したようだ。

ゴールが近づくにつれてさらにアップダウンの激しさは増し、集団はバラバラになる。
結局優勝は、単独でDaniel Lloyd (ジャイアント)が優勝。シマノでは途中でパンクしたものの健闘した品川が最高位の16位だった。
激坂を行く選手達
区間順位
1位 Daniel Lloyd Giant Asia
2位 Kuan Hua Lai Chinese Taipei
3位 福島晋一 日本ナショナルチーム
16位 品川真寛 Skil-Shimano
個人総合順位
1位 Thomas Rabou Marco Polo
2位 福島晋一 日本ナショナルチーム
3位 Michael Berling Glud and Marstrand
16位 狩野智也 Skil-Shimano
35位 品川真寛 Skil-Shimano
60位 山本雅道 Skil-Shimano
80位 土井雪広 Skil-Shimano
142名出走 完走者109名
レポート:スキル・シマノ コーチ 今西 尚志
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