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実業団競技連盟による年間シーリーズ・Jツアーの中の一戦ということで、気の抜けないレースとなった。高低差と風があるものの直線の折り返しのみというコースの単純さから、決定的な動きがあるのはレース後半と予想された。
チームの全ての選手にチャンスがあるように、実業団レースはゴール前以外でのアシストの必要はない、というスタンスでシマノはレースに参加。これまで同様ゴール前に山本が集団に居れば、スプリント力で抜きんでている彼で勝ちに行くという作戦で臨んだ。
序盤は辻、大内らが積極的に逃げに乗ろうと試みるが、まだまだ集団の力は衰えず、数名でのグループは形成できないでいた。中盤、新保(愛三工業)、長野(マトリックス)でのエスケープができるが、主要チームが動きほどなく吸収。
終盤の20周目に複数チームによるアタックがかかり、20名程の集団が出来上がる。ここにシマノからは山本、廣瀬、阿部を送り込む。他の主要チームも複数名メンバーを送り込んでいるチームが多くペースは上がる。一方、後方のメイン集団では前を追うメンバーが現れず、徐々に差は広がっていった。
ここでミヤタ・スバルはJツアーリーダージャージを着る鈴木を含む5名を、トップ集団に送り込んだこともあって、積極的に先頭でペースアップを図った。シマノは山本、廣瀬を温存。
残り10周あたりから数回、ふるいをかける目的で阿部がアタック。それに乗じてミヤタ・スバルも鈴木自ら攻撃に出る。ここで阿部を含む4名の集団ができたが、このメンバーならゴールを狙えるということか、ミヤタが鈴木、三船で先頭交代を始める。残り2周で鈴木がアタック。堪らず三船が遅れるが阿部は鈴木にとりつく。
ここで後方は、監督采配で山本のアシストを命じられた廣瀬が先頭を追い始めた。その甲斐あって山本は先頭に近づくが、一緒に複数人数を引き連れてきてしまうことになった。ゴール前はナカガワで参加するシマノ社員の松井久が先行、そのカウンターで粘り強く戻ってきた三船が、クラブチームから参加のカリバリオ・ホジェリオを辛くも抑え優勝。 シマノは山本が4位に入った。
今回は選手の身体能力もさることながら、チームの判断力を試されたレースとなった。この数年地道に選手を育て続け、レースを良く知るミヤタ・スバル栗村監督の采配が光ったレースと言えるでしょう。 (文中敬称略)
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