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第21回シマノ鈴鹿ロードレース
2004/08/29
鈴鹿サーキットコース
距離:チームロード約5.8km×4周(逆周り)、国際ロード約5.8km×10周(逆周り)
チームロード(阿部・狩野・大内・廣瀬)、記録更新で1位
(オープン参加の為、表彰は対象外)
OPN シマノレーシングチーム( 阿部 良之 / 狩野 智也 / 廣瀬 佳正 / 大内 薫 )29:11.10 47.89 km/h

OPN 海外招待チームA ( Hassink / Timmer / Leijen /Maaskant)+00:19.

1位 ミヤタスバル (三船 雅彦 / 真鍋 和幸 / 綾部 勇成 / 石田 哲)+00:28.

OPN 海外招待チームB ( Lievens / Toortelboom / Christephe / Vannuffel) +00:52

2位 ビリキーノA(山岸 正教 / 窓場 加乃敏 / 四宮 哲郎 / 稲垣 裕之)+02:44

3位 ナカガワAS.KデザインA (渡邊 哲平 / 辻 俊行 / 河野 通明 / 続木 健)+03:09
国際ロード 今年は、若手の山本が優勝
シマノレーシングチーム
スタートを待つ選手
8月28日、29日とシマノ鈴鹿ロードレースが開催された。
我々レーシングチームは、大会のメインイベントとなる「国際ロード」で、ホストチームとして、ふさわしい走りを見せるべく、本年も「必勝体制」でのぞんだ。
シマノ出場メンバーは、今西・阿部・狩野・鈴木・野寺・大内・廣瀬・山本・土井の計9名のフルメンバー。
昨年の優勝者である鈴木は膝を故障している為、替わって野寺・山本をWエースに立てて、
レースにのぞむ事にした。
当日は折からの台風の影響で、朝から激しい雨。この鈴鹿サーキットは、路面が濡れるとスリッピーになり、大変危険である。皆、雨が止む事を願いスタート時間を待った。
そして我々のスタート1時間前には、その願いが届いたか、雨もすっかり上がり、路面も徐々に乾きだし、万全のコンディションになった。
そしてPM2:30、国際ロードのスタートが切られた。例年通り、スタート早々より、海外招待選手やシマノのメンバーを中心に、ハイペースで集団が進んで行く。出走数が250名と多い事もあり、ポジション争いは壮絶である。そんなとき1周目のスプーンカーブで数人が巻き込まれる落車が発生。この中には、有力選手であるBSアンカーの福島選手も巻き込まれリタイアに追いやられてしまう。シマノは、土井が巻き込まれるも大事に至る事無くすぐに集団に復帰する。
集団の先頭の方では、相変わらずアタックの応酬が続いている。シマノは、狩野・廣瀬・阿部などが積極的に展開する。しかし、台風の影響で風が強く、小人数のエスケープが出来ても、すぐに吸収される状態が続く。
そんな中、5周目のスプーンカーブの上りで、シマノは今西・大内・土井が含まれる10名程度の先頭集団ができる。が、しかしエースである野寺・山本の2名は乗り遅れてしまう。6周目に入るホームストートで集団との差は、約15秒。ここで、後方集団から鈴木が、野寺と山本を従え強烈にペースアップ。その甲斐あり、頂上のシケインで野寺と山本は、先頭集団に合流する。
これにより決定的な15名の先頭集団ができあがった。メンバーは、シマノは今西・野寺・大内・山本、BSアンカーは田代選手・水谷選手、ミヤタスバルは真鍋選手・三船選手、愛三工業は田中選手・新保選手、スミタラバネロパールイズミの米山選手、NIPPOの広瀬選手、そして外国招待のBlok選手(TegelToko オランダ)、 Maaskant選手(Team van Vliet ベルギー)、Christephe選手(ジョイサンサイクリング ベルギー)であった。

ハイペースで進む序盤の大集団
シマノとしては、エースが2名入ったので、確実にこの逃げを決めスプリント勝負に持ち込みたい。しかし、他のチーム数人や外国勢は、積極的に先頭を引こうとはしない。その分、今西や大内を中心に先頭を引き、後方の大集団を引き離しに掛かる。
そして7周目には、30秒の差がつく。後方の大集団でも、残るシマノメンバーが押えに入っているようだ。先頭集団も徐々に落ち着き始め、それぞれのチームの思惑が見えてくる。BSアンカーは水谷選手、ミヤタは三船選手のスプリンターが居る為、残るメンバーがアシストしスプリント勝負に持ち込む展開だろう。また外国勢は、昨年T-Mobileに居たChristephe選手がスパートを仕掛けるかもしれないので、要注意だ。愛三工業もスプリント勝負には持ち込みたくないだろう。
激しい攻防の末に決まった15名の先頭集団
8周目には、後続との差が約1分にまで差がひろがり、逃げは決定的となり、完全に勝負は先頭の15人に絞られた。シマノとしては、このまま集団を崩す事無くゴールまで進み、野寺か山本にスプリントをさせたい。その為、野寺にはChristepheの動きだけに集中させ、力を温存させる。一方、苦しそうに見える山本にも集団後方で力を温存するように指示する。
レースも終盤に入り、だんだん動きが出始める。ラスト2周のホームストレートの上りで、真鍋選手がアタックを開始。三船選手を擁するミヤタスバルとしては、ゴール勝負にすんなり持ち込みたいはずであるのに、不可解な動きである。しかし、これに過剰に反応し、追いかけてしまうと真鍋選手の思うツボである。集団が崩れないよう、今西が集団の先頭に立ち、一定ペースで追いかけ無事に吸収する。ここで、ペースを急激に上げて追ってしまうと、集団が崩れ、野寺や山本に不利な状態になる可能性が出てくるからだ。
またラスト1周のホームストレートでも真鍋選手が仕掛けてくる。またこれも今西が追うも、追い付く直前、今度は日本チャンピオン・田代選手がアタック。これにより一瞬集団は分裂し始める。これを見た外国勢もたたみ込むようにペースを上げる。ここでは、野寺が冷静にチェックし、山本を連れ、集団をリセットする。
しかしその後も落ち着く事無く、集団は誰かがアタックし、それを追う、と言う形になる。どうやら、他のチームのマークは野寺に集中しているようだ。その野寺は、Christepheをしっかりマークし、その後方では山本が最後のスプリントに備え、力を温存している。
そしてとうとうS字の下りに入り、ゴールまで2kmを切る。ここで、ノーマークだった米山選手が単独飛出す。シマノがこの逃げを潰すだろうと、誰もが躊躇し、野寺にマークが集中する。
その時、一瞬の隙を突いて山本が本能的にアタック。数人が反応するが、山本は単独で米山選手に追い付く。そしてラストのコーナーに突入。ここからさらに山本が加速。追い風も手伝いぐんぐん加速して行く。後方でもスプリントが開始されたが、山本の勢いはとどまる事無く1位でゴール。
前回の第20回大会の鈴木に続き、2大会連続のシマノ選手の優勝であった。また5位には野寺が入賞した。
今回は、エース鈴木が怪我の為、危うい状態であったが、それに替わり山本が優勝してくれた事で、シマノの選手層の厚さを証明できたように思う。今回は、チーム全員が機能しそれぞれの役割を果たせたように思う。今後もチーム一丸となり、残す大会も頑張って行きたいと思います。
会場で、応援をしてくださった皆様、どうもありがとうございました。
表彰式
優勝の山本
結果
順位 選手名 チーム名 タイム
1位 山本 雅道 SHIMANO RACING TEAM 1:18:15.10 (44.66 km/h)
2位 新保 光起 愛三工業レーシングチーム +01
3位 Hans Blok Team Lowik-Tegel Toko +st
4位 水谷 壮宏 チームブリヂストンアンカー +st
5位 野寺 秀徳 SHIMANO RACING TEAM +02
6位 三船 雅彦 MIYATA-SUBARU +st
13位 今西 尚志 SHIMANO RACING TEAM +13
18位 狩野 智也 SHIMANO RACING TEAM +40
19位 阿部 良之 SHIMANO RACING TEAM +41
89位 大内 薫 SHIMANO RACING TEAM +1:08
90位 土井 雪広 SHIMANO RACING TEAM +st
91位 廣瀬 佳正 SHIMANO RACING TEAM +st
96位 鈴木 真理 SHIMANO RACING TEAM +1:54
(出走245名、完走者133名)
優勝した山本雅道のコメント
今回のレースは、前日のミーティングでエースをまかされていました。こんな、大舞台でエースなんて任されたことないのでかなりの緊張、プレッシャーがかかって、精神的に辛かったです。
しかし、こんなチャンスは、そうないことなので、なんとか勝てるようにがんばろうと思いました。
レースは、スタートからハイスピードで進みました。自分は、できるだけ脚を使いたくなかったのでほとんど動きませんでした。チームのみんなが、最初から積極的に動いてくれていて、安心して周回を重ねました。5周目に決定的な逃げが決まってしまいました。でも、自分で追うには、もし追いついたとしても、脚を使いすぎて、ゴール勝負ができなくなると思い、どうしようかと躊躇してました。まわりを見ると、野寺さんが横にきて、さらに、(鈴木)真理さんが、後ろから上がって来て「真理さんが行ってくれる」となぜか確信して、後ろに着きました。案の定、真理さんが捨て身で、ホームストレートを全開で引いてくれて、野寺さんと二人、ホームストレートの頂上で逃げの集団に追いつきました。
逃げ集団は、あまりまとまってはいなく、引きたくない選手が結構いて、もちろん自分も引きたくなかったので、牽制になってしまうことも何回もありました。しかし、逃げの集団には、シマノチームが自分を入れて、4人もいて、チームメイトが先頭を積極的に引いてくれて、集団のペースも落ちないまま進みました。
自分は、なるべく脚をためたかったのですが、実際は、かなりしんどくて、ほんとうに先頭は引けないぐらいでした。先頭のほうでは、身を粉にして、チームメイトが引いてくれています。それを見ると、「最後は勝たなくては」と、何度も何度も自分に言い聞かせて、耐えていました。ラスト2周回に入ったところで、ミヤタスバルの選手がアタックしたのですが、それもチームメイトが、先頭に立ち追ってくれてつぶしてくれました。ほんとに、安心して、後ろについていられました。
レースは、ラスト1周に入っても、決定的な逃げもできなく、でも、何回もアタックは繰り返されてましたが、チームメイトがつぶしに行ってくれました。
そして最後のS字の下りに入りました。自分のポジションは、いつの間にか、前の方にいたと思います。きつくてきつくて、下ばっかり見ていたと思います。ふと顔を上げるとスミタラバネロの選手が、一人抜け出ていました。他の選手は、見合っていて、誰も行かない感じでした。そのとき、後ろを振り返ると、自分はなぜか集団の緊張が緩んだ感じがして、気づいたら、アタックしていました。そして、後ろを振り返ると、誰も追っては来ませんでした。いったん腰を下ろして、もう一度後ろを見ると、二人選手が、追ってきているのが見えました。しかし、追ってくるスピードは、そんなに速い感じなく、スミタラバネロの選手の後ろまでは、70%ぐらいの力で足をためながら行こうと思い、そして、最終コーナーの真ん中ぐらいで、一気にラバネロの選手を抜き、全開でもがきました!
自分では、かなりの早めのスパートで、あまり自信はなかったのですか、ここで行くしかないと思い、渾身の力でもがきました。たぶん、何回も後ろを見ていたと思います。そして、「お願いだから、勝たせてくれ」と思いながらもがいていました!無線からも、「マサいける!!」って声が入ってきて、ラスト150メートル切ったぐらいでしょうか、後ろを見ると、かなり離れたところに、2名の選手が見えていました。ラスト100メートルぐらいでは、勝てると確信して、力が抜けてしまいました。それから、ゴールまでは、自分でも信じられなくて、何度も何度も後ろを振り返り、優勝を確認していました。そして、1位でゴールできました!あの、大観衆の中、ほんとに勝ててうれしかったです!
プレッシャーを乗り越え、責任を果たせ、みんなの期待に応えられて、幸せでした!
スタートから、チーム全員でアシストしてくれて、もう最高のアシストで、落ち着いて、レースを見ることが出来たことが勝利につながったと思います。本当に、チームメイトには感謝しています。また、これまで応援してくれていた方、チームスタッフ、シマノスタッフ、観客の皆さん、ありがとうございました。やっと、大舞台で勝つことができました!また、これからも、自転車の発展、応援よろしくお願いします!
シマノレーシング・山本雅道
レポート:今西尚志
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