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シーズン最後の海外遠征として、UCIカテゴリー2-6のレース、「ツール・ド・台湾」(10月30日~11月4日)に参加した。 このレースは数年前にもシマノレーシングは参加していたが、毎年レース運営が良くなり、参加選手のレベルも高くなっている。今回参加のチームは、地元の数チームに加え、アジア、アメリカ,やヨーロッパから計15チーム(1チーム6人)の参加があった。気をつけなくてはいけないのは、強力な選手を選抜した、台湾籍の「ジャイアントアジア」昨年のレースリザルトで圧倒的な力を見せる「メリダヨーロッパ」だ。それ以外の欧米チームも力が解らず侮る事はできない。シマノからは、狩野、鈴木、野寺、大内、土居の5人がエントリー。第4ステージに標高3145m(ちなみに富士山5合目で2400m)まで登るステージがある事も考え、登りに強い狩野をエースに立てレースに臨んだ。
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| 第1ステージ BAOLAI CIRCUIT 100km(20km×5Laps) |
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1周20kmのコースで、総距離100kmと,ロードレースとしては比較的短いが、コースは全てアップダウンが続き、厳しいレースが予想された。 スタート直後からペースが上がる。道は細い上にコーナーが多く、コースアウトしたら崖下に落ちてしまいそうな危険なコース。ステージレース初日は、集団の中の動きが不安定で、落車の危険が多くなる。その為、非常に集中力が必要だ。 集団の動きが激しく、中間地点からの登り基調ではあるが、勾配が不安定なコースを利用して、フィリピン選手、ジャイアントアジアのPark(韓国)が飛び出しに成功。1周目を終える20km地点でそれを追い、狩野がアタック、これに数名の選手が追走する。 2周目に入り、集団は一瞬、牽制状態に。それを利用して鈴木が一気に狩野の援護をするべく集団からアタック。その動きに5人ほど反応し、前に追いつく。先頭を走る2人も合流し、先頭集団は10数人の集団に。 しかし、下りのコーナーで撮影用のバイクが集団に混ざり、集団の中でそれを避けようとした選手がブレーキ。落車は間一髪逃れたが、集団は2つに分断してしまう。先行するのはドイツメリダの2人とPark。強力な選手なので、これに追いつくのに、狩野、鈴木を中心に追走する。 更に後続の第3集団では、Mizbani(イラン)をチームエースとするジャイアントアジアが、このステージでの遅れを恐れ、ペースを上げ始めた。 先頭では、ようやく2名の選手を捕え、先頭集団は再び10人強に。そこからコース中間地点の登りを利用してメリダヨーロッパの選手がアタック。この逃げを吸収したところで、今度は狩野がカウンターアタック。これに反応したのはメリダヨーロッパのMilatzのみ。ゴールまで30km弱の距離を残し、2人は協力して後続との差を広げる。 残り1周、先頭は依然2人。その後ろの10人程の集団は、ジャイアントアジアが牽引する12人程の集団に飲み込まれる。そこからさらに前の2人を追って、ジャイアントアジアがスピードを上げる。一時は1分30秒まで開いた2人の逃げも、エースMizbani自らが強烈に集団を牽引し、ジリジリと差を詰める。しかし、その追い上げも届かず、残り10kmを切り2人の逃げ切りが濃厚になる。 総合優勝を目指す狩野は、躊躇する事無くゴールまで走り、ステージ優勝こそ逃したが2位でゴール。各チームのエースが居る後続集団にも40秒ほどのアドバンテージを稼いだ。 |
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| 第2ステージ LOVE RIVER CRITERIUM 66km(2.2km×30LAPS) |
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台湾南部の都市、高雄市の中心部でのクリテリウム。比較的道は広く走りやすいが、パワーのある欧州の選手の走りには気をつけなくてはいけない。 スタート直後、集団は一定のペースを保ち進行する。リーダージャージを抱えるメリダヨーロッパは集団の動きをコントロールするが、徐々に細かい攻撃が始まる。 逃げには必ず1人以上の選手を送り込み、レースを有利に進めなくてはならない。狩野以外の選手が代わる代わる先頭でチェックに入る。 しかし、大きな動きが無いままラスト5周に入る。メリダヨーロッパやアメリカチーム等がアタックするが全て不発に終わる。 ラスト3周半、Haakman(オランダ)が単独飛び出す。比較的怖さの無い選手の飛び出しに集団は一瞬ペースを落とし、先行を許す。 事件はその後、ラスト3周のラインを通過する直前、鈴木がメリダヨーロッパの選手と前の選手を追走に出た瞬間、集団前方で落車が発生。シマノからも土井が落車。狩野、野寺、山本もギリギリで停車し、落車は逃れたが、後ろから来た選手が止まれずに追突。自転車が絡まり数秒の停車を余儀なくされた。 ラスト5周通過後のニュートラリゼーション(クリテリウムのルールで落車やパンク等のトラブルで周回遅れでの、集団復帰が許される)は適用されない。総合2位につける狩野が巻き込まれ、シマノは一瞬にしてピンチに陥った。 土井は体を地面に打ちつけ、復帰できない。野寺、山本に加え集団から大内が狩野の復帰を待ち、4人の先頭交代で必死に集団を追いかける。リーダージャージのMilatzも更に後ろで追走しているとの情報がある。 ゴールまで1周でようやく狩野を集団に復帰させる事に成功。先行する鈴木の集団はHaakman(オランダ)とメリダヨーロッパの 2人。そのままゴールスプリントとなり、アシスト選手を利用しWeissinger(メリダヨーロッパ)がステージ優勝。鈴木は惜しくも2位に終わった。 リーダーのMilatzもゴール直前に集団に追いつき、総合成績に大きな変化は無かった。 |
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| 第3ステージ SUN MOON LAKE CIRCUIT 29km×5Laps |
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湖の周りを走る1周29kmのコース。湖畔と言ってもコースのアップダウンは初日よりも厳しく、今日のステージはレースを左右する重要なものになり得る。 1周目からペースが速い。シマノの選手は昨日のゴール前の混乱で脚の疲労があり、体が思うように動かない。集団は2周目に入り、現在ポイントリーダーのErler Tobias(メリダヨーロッパ)が単独アタック。後続の集団はスローペースになり最大3分ほどに差が開いた。 後ろの集団では登りに入ると、Mizbani(ジャイアントアジア)がしきりにアタックに出る。毎回のように繰り返される彼のアタックは強烈だが、狩野は決してマークをはずさない。前を行く選手を追い,細かいアタックはあるが吸収される。 シマノとジャイアントアジアが先頭交代する事で先行選手を捕え、集団は再びひとつに。登り区間でも毎回アタックによる分裂があるが、各チームのエースが睨み合い、下りを終えたところで再び集団が一つになってしまう。激しく動いたレースだが、ラスト2周の登りからは各チームの警戒からかペースが落ちた。 山岳賞2位につける鈴木が山岳ポイントを取りに行く。野寺がアシストのため先行するが、現在山岳リーダーのイラン選手が鈴木のラインを阻み、鈴木の追走が一瞬遅れ野寺が先着する。しかし鈴木も何とかイラン選手を交わし2位通過。僅かに累計ポイントで上回り山岳ジャージを奪った。 結局そのまま集団はゴールまで進み、30人程の集団ゴールスプリントに。ゴール前のコーナーが連続する難コースに鈴木が挑むが、ゴールをトップで駆け抜けたのは2004ツールド北海道の覇者、Wang(ジャイアントアジア)であった。
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| 第4ステージ SUN MOON LAKE-WULING 70km |
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このステージは標高500m地点からスタートして、ラスト30kmから始まる登りで一気に標高3140mの山頂ゴールする。スタート直後のアタックで10人程の逃げ集団ができる。予定通りこの集団に大内、山本の2選手を送り込み、各チームのエースが残る集団で他のメンバーは様子を見る。 先頭集団は最大3分ほどの差をつけ登りに入った。後続集団は、登りに向け徐々にペースがあがる。登りの入り口では、メイン集団に早くも振るいが掛かり、遅れていく選手が続出、先頭の10人集団もバラケ始めるが、大内、山本はしっかりと付いていきアシストとしての役割をしっかりと果たした。 後続集団ではハイペースを保つ集団から、狩野、Mizbani、Milatzが抜け出す。標高2000mを通過してもなお、ゴールまでは15km程の距離が残される。空気は薄くなり意識が朦朧とする中で狩野は必死に攻撃する。一時リーダーのMilatzが遅れ、狩野は暫定リーダーに立つが、Mizbaniのアタックに付いて行く力は残されていなかった。 Milatzもその後、驚異的な粘りの走りを見せ、ゴールするとトップのMizbaniから僅か7秒の差でゴール。狩野は6分以上の遅れを許してしまった。 この日のステージは、今まで体験した事の無い厳しい山岳ステージであった。4位以降の選手は10分以上遅れた事が、この日のレースの厳しさを物語っている。 |
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| 第5ステージ TIENHSIANG ― CHENGGUNG 140km |
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個人総合時間順位は,昨日の結果でほとんど決まってしまったといえる。6分差の逆転は不可能ではないかも知れないが、強力なチーム力を持つメリダヨーロッパのマークを外す事は、簡単な事ではない。 スタート直後に山本がアタックを仕掛け、一気にハイペースに。幾つかのアタックの中から3人の選手が抜け出した。Wang(ジャイアントアジア) ,Lindberg(デンマーク) ,Ordowskiv(メリダヨーロッパ) 強力な彼らの逃げは、追い風にも助けられ2分ほどに開く。メイン集団はメリダヨーロッパがコントロール。前の選手の逃げ切りを助ける動きのようだ。 昨日のハードなステージの影響もあってか、集団の選手には疲れが見える。 昨日の結果山岳ポイントのリーダージャージを再び奪われてしまった鈴木だが、この日は3人の先行により山岳ポイントを加算する事が出来ない。この日アシストに徹する鈴木が登りでペースを上げ集団は分裂、野寺が下りでペースを保つが、次の動きには繋がらない。再び一つになった集団はそのまま大きな動きの無いまま前半を終えた。 残り50kmを過ぎた所で、集団からアタックを試みる選手が現れ始めた。しかし、追い風による影響で集団自体のスピードが速く、どの逃げも簡単に捕まってしまう。 ラスト10km、長い直線で前を行く3人が視界に入る。それを目指しアタックを掛けるが決まらない。前を行く3人は、30秒差で集団から逃げ切り。Wangがこの大会ステージ2勝目を上げた。 |
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| 第6ステージ TAITUNG COUNTY GOVERNMENT ― CHENGGUNG 172km |
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最終ステージ。中盤まではアップダウンが続くが、後半は昨日と同じ海岸線を走るコース。 いつもの様に前半からアタックが掛かるが、どれも決まらない。 しかし、中盤の山岳賞地点の上り区間をきっかけに山本を含む10名程度 | | |