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10時半にスタートが切られた。シマノとしては、展開勝負というより、前半からハイペースで集団を引っ張って、「強い者が残る」、というような力勝負のレースにしようと考えた。 4周目の心臓破りの坂で、野寺がペースを上げる。これをきっかけに4名の逃げが決まる。メンバーは、シマノは野寺・阿部、西谷選手(愛三工業)、綾部選手(ミヤタ)。集団との差を約30秒から1分の差を保ったまま4人は逃げ続ける。 追走する大集団では、この逃げにメンバーを送り込んでいないオルベアチームが積極的に追いかける。 今回このオルベアチームには、スペインから2人の選手がきている。その1人のロザノ選手は、昨年までスペインのTT1チームのケルメに所属していて、ジロ・デ・イタリアを完走した実力の持ち主である。 どうやら、チームとしては、彼を引き上げる為に、先頭を引いているようだ。
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そして、ロザノ選手は、毎周回、心臓破りの坂で恐ろしいスピードで、アタックを繰り返す。その度に集団はバラけ、逃げる4人との距離も縮まってくる。シマノの狩野と土井は、彼をきっちりマークし、逃がさないようにする。彼もシマノの執拗なマークに相当まいっていたようだ。 レースも10周を過ぎ、後半に入ると逃げていた4人は集団に吸収されてしまう。ここから、シマノは、大内・廣瀬らが、さらに攻撃を加え、ペースをあげる。この辺りから、小人数でのアタックの応酬となり、パラパラと数名が集団を抜け出した格好となる。最終的に12名の先頭集団が出来上がる。メンバーは、シマノは狩野・山本・土井、他のチームは、田中選手・秋田選手・坂口選手(愛三工業)、岡崎選手・広瀬選手(NIPPO)、三浦選手(キナン)、真鍋選手(ミヤタ)、清水選手(アンカー)、ロザノ選手(オルベア)。 ほとんどの有力メンバーが入ったことにより、先頭との差は約1分にひろがり、優勝争いはこの12名に絞られる。 |
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シマノとしては、この中でスプリント力に勝る山本に力を温存させる為、狩野・土井が積極的に集団を引っ張り、また有力視されているロザノ選手の動きに注意していた。さらに後方集団から単独で廣瀬(シマノ)が先頭集団に追い付き、数的にはシマノ断然有利となり、シマノ中心で先頭集団は動いていく。
そんな中、ラスト2周のホームストレートで、単独で真鍋選手(ミヤタ)がアタックをする。集団は、シマノとロザノ選手に注目している為、すんなり逃げを許してしまう。差は約15秒ほどで、いつでも捕まえられる距離である為、集団は無理に追わない。そこで、田中選手(愛三工業)・三浦選手(キナン)がそれぞれ単独で飛び出し、真鍋選手に追い付いていき、3名の集団ができあがる。そして、ラスト1周のホームストレートでは、後方に15秒の差をつけ通過する。残り1周を時点となってのこの差は、逃げ切られる危険が高い。 ここで、狩野・土井・廣瀬が集団の先頭に立ち、前の3人を吸収すべくペースアップを図る。山本は、キーマンであるロザノ選手の後方をぴったりマークする。
差は徐々に詰まり、最後の勝負所である心臓破りの坂では、射程圏内に捕える。 ここで、満を持してロザノ選手がアタックを開始し、それに山本も続く。しかし、同時に前の3人から、余裕のあった田中選手がアタック。ロザノ選手・山本の2人は頂上で、三浦選手・真鍋選手を捕えるものの、田中選手は下りに入っていた。結局、田中選手は2人に2秒差をつけて逃げ切り優勝。2位はロザノ選手、3位には山本が入った。
結果として、優勝を逃したことから考えると、シマノとしては残念だったが、普段アシスト役にまわっている若手を中心に、レースを組み立てていけたことは、将来に向けていい展望となっただろう。 来週は、ツアーオブジャパンが始まります。今年こそは、個人総合優勝を狙って頑張りたいと思います。 |
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