トップ
新製品情報
製品案内
自転車雑学辞典
レーシングチーム
スキル-シマノ
イベント情報
トップページへ  > レーシングチーム
スキル-シマノ
  > 2004年レースレポート  > 2004 Redlands Bicycle Classic
2004 Redlands Bicycle Classic
2004/03/23
アメリカ カリフォルニア州 Redlands 6日間6ステージ
カテゴリー:UCI2-5参加チーム:主にアメリカ国内のプロチーム及びクラブチーム、イギリスのクラブチーム 合計26チーム(1チーム8名)
TT1:U.S.Postal Service
TT3: HelthNet, SyerraNevada, Jelly Belly, OFOTO, TeamMonex, ColavitaOliveOile, JitteryJoe’s, Webcor Builders, TeamSeasilver, Mcguire, ShimanoRacing
その他クラブチーム:14チーム シマノ参加メンバー
シマノメンバー:今西尚志・阿部良之・狩野智也・鈴木真理・野寺秀徳・大内薫・・土井雪広
プロローグ
3月23日
山岳個人タイムトライアル Mt Rubidoux 5km
約5kmで標高約120m上がる山岳のタイムトライアル。だが実際は、最初の3kmは、公園に設定されたアップダウンのコースで、ラスト2kmからが本格的な上りとなる。その上りは、公園にある展望台までの遊歩道を走るというイメージ。そのため、道幅は狭く、路面には砂が浮き、テクニックを要する。だが最初の比較的勾配の緩いアップダウン区間を考えて、ほとんどの選手がアタッチメントバーを装着してのスタートとなった。

この日も、少し前に行なわれた別のレースから勝ち続けているHORNER Chrisが優勝した。
第1ステージ
3月24日
Crestline Road Race (138.2km)
標高1200m地点からスタートし、長い直線路で、約15kmで400m標高が下がる緩い下りから始まり、最後は最大勾配10%を越える6kmの上りをこなしての頂上ゴール。スタート直後は下り基調だが、まわりには何も無い吹きさらし状態で、風の影響をもろに受ける厳しいコース状況。予想通りスタートから60km/hを上回るハイスピードでレースは始まる。

集団は一団となって横風区間に突入すると、集団は伸びに伸び一列棒状となる。また路面の悪さも手伝い、落車が発生。約200名の集団は6つ程の細切れになってしまう。この落車に土井が巻き込まれるが、すぐに復帰、事なきを得る。そして、その吹きさらし区間が終わると、バラバラだった集団も一体化し、50km過ぎの補給地点では、ある程度集団はまとまる。
第1ステージ
123km地点の補給所の様子。写真は土井。
その後のアップダウンで有力選手を含む約8名のエスケープグループが出来上がる。彼らは、集団に最大2分まで差を広げる。集団の先頭では、リーダーHORNERを擁するWEBCORチームがコントロール。タイム差がそれ以上ひろがらないよう、果敢に先頭を引っ張る。その甲斐あって、最後の上りが始まる麓では、エスケープグループとの差は40秒となる。集団では、上りの入口で集団内でいい位置をキープしようと、ポジション争いが激しくなっていく。シマノも上りの得意な狩野の為に、土井、今西が先頭をキープしようと試みる。

ゴールまで残り6km地点で、逃げていた数人はすべて吸収される。ここからが本当の勝負になる。

満を持して、総合時間リーダーのHonerが先頭で、スピードを上げる。かなり速いスピードだ。10%近い勾配にも関わらず、アウターギヤで踏み続けていく。たまらず集団は、分裂する。シマノは、狩野と土井がしぶとい走りで前方をキープするも、リーダーの姿は見えなくなる。ゴール手前ラスト3kmはさらに勾配がきつくなり、最初のオーバーペースがたたったか、ほとんどの選手が止まりそうだ。Honerも途中で失速し、コロンビア籍のCesar(Jittery joe’s)に追いつかれてしまう。しかし、難なく2人でのゴール勝負を制し、またしても優勝をさらった。

シマノ勢は、健闘した土井、狩野がそれぞれ19位20位に入った。また団体総合時間でシマノチームは、24位の今西までの3人の成績により5位まで順位を上げた。
第2ステージ
3月25日
FordOakGlen Road Race (171.7km)
最も長い171kmで、しかもラスト10kmが昨日に続き、山頂ゴールという厳しい設定。かなりのハードなレース展開が予想された。

今日も、いつものようにリーダーを擁するWebcorチームのコントロールの中、レースは進んでいく。このWebcorチームは、先日行われたPomana のレースから、ほぼ毎日先頭を引いていることになる。Webcorチームのアシスト陣にとっては、大変な重労働になっていることだろう。

第2ステージ
途中のアップダウンを行く選手とサポートカー
36km地点で、集団に最初の動きがあり、7名のエスケープグループができあがる。そこには、有力なHelthnet チームや、ツール・ド・北海道で優勝の経験もあるベテランのEric Wohlberg(Sierra Nevada)なども含まれる。しかし、リーダーのHonerとは、総合時間で1分30秒以上も離れているので、Webcorチームは焦ることなく、一定の差を保ちながら泳がせている。先頭集団の7名は協力し合い、集団に最大1分30秒まで差をひろげる。集団の前方では、Webcorチームと現在総合2位につけるCesarのチームであるJittery joe’sが協力体制を築き、先頭集団の7名を追い始める。

そして、上りの始まる直前の150km地点過ぎから、強烈にペースアップが図られ、集団は1列棒状になり、前の7名を視界に捕らえる。いい位置で上り始めようと、この辺りから集団内のポジション争いが激しくなり、集団はゴール前のスプリント状態だ。そして上りの始まるゴール手前10kmで、集団は先頭の7名を吸収。さらに、ここから満を持して、リーダー Honerがペースアップ。集団はバラバラになる。

狩野と土井は、いい位置で上り始めるも、しばらくして先頭から離れてしまう。結局、Honerは単独で2位に1分の差を付けてゴール。
シマノ勢は、最後まで健闘した狩野が10位(総合で13位に上がる)、また今西・野寺が16位・17位でゴールし、この日の上位3人で争われるチーム区間成績では、3位という結果を残した。



第2ステージ
最後の上りを行く今西(左)と野寺
第3ステージ
3月26日
The Sun Panorama Point Road Race (97.6km)
Redlands周辺の周回コースで行われた。1周15km×6周+7.6kmと短い設定ではあったが、アップダウンが激しく、14%もある急勾配の上り坂もある厳しいコースであった。

レースは、早々に5名のエスケープから始まった。しかし、この5名は、個人総合でHonerを脅かすものがいなかったため、Webcorチームは、静観していた。その分、他のチームがステージ優勝を狙って、集団の先頭を固めコントロールしていた。距離が短いこともあり、集団のペースは落ち着くことなくハイペースで進んでいく。そして14%の上りでは、毎周回、選手をふるいに掛けていった。

逃げていた5名の先頭グループは、後続に最大2分半の差を付けていたが、アタックの掛け合いなどがあり、最終周には、後続集団の射程圏内となってしまう。そして最終周の勝負所の上りで、Honerと2位のCesarが集団の先頭でペースを上げ、集団を分裂させる。2人は頂上付近で、3名に減った先頭に追いつき、5名の先頭グループが出来上がる。その後には、20秒の差で15名ほどの第2集団、そしてさらに20秒遅れて、シマノ勢の狩野・鈴木・今西・山本・土井・阿部・野寺6名を含む第3集団らに分かれてしまう。
先頭グループは、残り6kmをHonerが強烈に引き、逃げ切る。我々の集団では、狩野の個人総合順位を落とさないよう、シマノ全員で先頭を引き、前を追うも関わらず、Honerから1分近く離されゴール。今日もリーダーの強さが目立ったステージとなった。
第3ステージ
シマノ勢のいる第3集団のゴール。先頭は野寺。
第4ステージ
3月27日
SaltonCriterium(1周1.7kmを90分間)
第4ステージスタート
Redlandsの繁華街の特設コースでのクリテリウムレース。残念ながら昨日から身体の不調を訴えていた野寺がスタートを取り止めて、シマノは7名がスタートラインに立った。

クリテリウムというのは、比較的短い周回で行われる。アメリカではだいたい1mile(1.6km)程の周回コースを使い、決められた時間内周回を重ね、規定時間を過ぎて残り3周、などとなることが多い。観戦者にとっては、選手が何度も前を通り、フラットコースなのでスピード感があり、そしてコーナーワークも見ることができ、レースの迫力を充分楽しめることができる。この日は、土曜日の午後ということもあり、観客が大勢集まり、レース会場は多いに盛り上がりを見せていた。

このコースは、1周でコーナーが9箇所もあり、かなりのテクニカルコース。クリテリウムが盛んなアメリカだけに、1周目から、かなりのハイペースで始まった。このようなコースは、集団の後方に居るほど、コーナーでのスピード差ができ、不利なものである。しかし、あまりの速さに集団前方に上がるのは至難の業であった。力が揃っている選手ばかりなので、集団は落車する選手も少なく一列棒状で進んでいく。
大きな動きもでないままにラストの周回となる。このような集団でのスプリントになった場合の有力選手は、昨年までSaturnに居たCharlesDionne(Webcor)と今年のツール・ド・ランカウイでスプリント賞を取ったGord Fraser(Helth Net)であった。しかし、ラストのコーナーで二人は接触。CharlesDionneは落車してしまう。狙っていたシマノ・鈴木も最終周にポジションを上げていったが、この落車のためにうまくいかなかった。

優勝は、Alex Candlario(Jelly Belly)であった。
4ステージ序盤からスピードが上がる集団
第5ステージ
3月28日
Business Center Sunset Road Race (約142km)
約8kM+(10.5km×11周)+約10km+(1.6km×5周)
最終日。普通のステージレースなら最終日は、あまり動きが無く、平和に終わるものだが、このレースは違っていた。コースも、山岳賞の設定された約3kmの上りがあったり、第3ステージで使った激坂を反対から下ったりと、起伏に富んだコース約10kmを11周する設定となっている。毎年の傾向を聞くと、いつも最初の周回で集団はバラバラになるそうで、最終ステージとは思えない緊迫した雰囲気の中、スタートは切られた。

まず最初は、昨日のクリテリウムで使用したコースを2周した後、大きな周回コースへと向かい、そこを11周した後、またクリテリウムコースに向かい、そこを5周してゴールというものである。従って、最後のサーキットで混乱が起きないように、ある程度遅れた選手に対し、制限時間が設定され、完走が難しくなっていた。

レースは、最初こそ平穏に大きな周回コースに向かったが、その周回に突入するや否やペースが上がる。コース設定も、かなりのアップダウンと多数のコーナーで、まるでジェットコースターに乗っているよう。急な下りでは、90km/hを超えるペースで毎回突き進んで行った。上りこそ勾配はきつくないが、5日間走ってきた疲労困憊の選手を苦しめるには、充分なものであった。展開の方は、最初に8名の先頭グループが出来上がる。しかし、彼らは全員Honerの総合を脅かすものは居らず、Webcorチームも静観して見ていた。集団では、コースの特性もあり、ペースが落ちることなく淡々と進んでいる。

ここにきて、風邪をこじらせた大内が2周目でリタイア。そのうち、30度を超える暑さも手伝い脱落者が多数出てしまう。シマノも土井、鈴木、山本の順で集団から脱落し、最終日にしてリタイアに追い込まれた。

そして大きな周回の最終回で、スピードが上がり、結局集団は、約40名。そこにシマノの残る3人、狩野・今西・阿部はきっちり入る。ここからまたもや、リーダーHonerの引きが始まり、逃げている8人を追いかける。差をどんどん縮め吸収していく。そしてクリテリウムコースに突入した時には、逃げているのは1名となる。しかしその1名も、まもなく捕まり。ここからはスプリンターを擁するWebcorとHelthNetの因縁の戦いとなり、昨日のクリテリウムを彷彿とさせるハイスピードでラスト周回に入る。集団はたまらずバラバラになってしまう。

結局、昨日落車してしまったCharlesDionne(Webcor)がゴール勝負を制し、6日間のRedlandsは幕を閉じた。
レポート・今西尚志
Corporate Cycling Fishing Other
© 2009 Shimano, Inc. ALL RIGHTS RESERVED